ヘタリア学園
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第千八百四十七話 イギリスの説得
第千八百四十七話 イギリスの説得
イギリスは河童達に言います。
「御前等日本が本当に好きならな」
「ここにいていいでやんすか?日本さんのお傍に」
「ああ、あいつもこの国の連中も絶対に心の何処かで御前等をまだ信じてるんだ」
イギリスにはわかるのです。感性で。
「だからな。そんな寂しい思いを感じなくてな」
「ずっとここにでやんすか」
「ああ、いろよ」
イギリスははっきりと告げました。
「この国にな」
「どうする?」
「そうだなあ。旦那はこう言ってくれるし」
河童も玉葱頭もお互いに話してでした。
そうしてそのうえで。イギリスに顔を戻してこう言うのでした。
「わかりやした」
「それなら。ずっと日本さんのお傍にいやすね」
「ああ、それがいいからな」
イギリスはほっとした顔になって彼等に告げます。
「人間の他にも色々いていいんだよ。人間だけじゃ世の中寂しいからな」
「そう言ってくれて何よりでやんすよ」
「旦那、感謝しやすよ」
妖怪達は満面の笑顔でイギリスに対してお礼の言葉を述べました。彼等にとっては非常に有り難い言葉でした。そしてそれが彼等をつなぎ止めたのでした。
第千八百四十七話 完
2011・1・22
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