仮面ライダー エターナルインフィニティ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十八話 スサノオの罠その五
「それで御前にやるからな」
「うん。ただ」
「ただ、何だ?」
「このゲームセンターで仕掛けてくるとしたら」
翔子はゲーム機が林立し少年少女が遊ぶそのゲームセンターの中を見回す。暗い店の中をそうしていた。そのうえで話をするのだった。
「この入り組んだ店の中を囲んで」
「だろうな。中と外からな」
「例えば人が」
その遊んでいる客達がだというのだ。
「ファンガイアだという可能性もある」
「いや、確実にそうじゃな」
幸村もいた。当然宗朗もだ。
二人も雄二のUFOキャッチャーを動かすことを見届けながらだ。そのうえでだった。
横目で周囲を見つつだ。話していく。
「見よ。客達を」
「ああ、ゲームをしているようでな」
雄二もだ。遊びながら横目で周りを見ていた。
「俺達の動きを注視してるな」
「お店の外もね」
宗朗は外を見ていた。見ればだ。
外の通行者達もだ。通る度にだ。
店の中、彼等を見ている。そうしてだった。
隙を窺っていることがわかる。それを見てだ。
幸村がだ。翔子に囁いた。
「できるな。今のうちにじゃ」
「携帯でメールを送って」
「うむ、頼む」
そうしてくれというのだ。
「それではな」
「わかった。じゃあ」
「よし、捕れたぞ」
雄二は今もUFOキャッチャーをやっていた。その中でだ。
翔子がねだっていたぬいぐるみを手にしてだ。彼女に手渡した。その瞬間にだ。
店の中の客達がだ。一斉にだった。
ファンガイアに変わる。それを見てだった。
まずは宗朗と幸村がだった。すぐにだ。
剣と扇子を構えてだ。こう言うのだった。
「やっぱり来たね」
「そうじゃな。読み通りじゃ」
「紅さん達から連絡が来た」
翔子は冷静にだ。己の携帯を見ながら話す。
「すぐにゲームセンターに来る」
「そうか、わかった」
雄二は翔子の言葉に応えるとだ。すぐにだ。
翔子にだ。こう声をかけた。
「いいな、翔子」
「うん、じゃあ」
二人同時にだ。それぞれの右手を拳にしてだ。
そのうえで頭の高さで掲げてだ。こう叫ぶのだった。
「サモン!」
その言葉と共にだ。試験召喚システムを発動させてだ。戦いに赴くのだった。
そしてその中で戦いに入る。この世界での戦いがはじまったのだ。
翔子から連絡を受けた紅達はすぐに竜司の部屋を出てだ。
そのゲームセンターに向かう。その途中でだ。
竜司がだ。こうローズ達に話す。
「いい、ゲームセンターの中では」
「力を使わない」
「それですね」
「いや、セーブして欲しいんだ」
使うなというのではなかった。
「それは頼むよ」
「そうね。下手に火とか使ったら」
アイがそのことについて話す。
「火事とかになって大変だから」
「うん、そこはお願いするよ」
「スサノオも考えたものだな」
登も言う。彼等は今ゲームセンターに向かって全速で駆けている。
「狭い店の中ではな」
「戦い方が限られるわね」
「そこをどうするかだが」
「ライダーには」
竜司がだ。その登に問うた。
「やっぱり変身されますね」
「当然だ。しかしだ」
「戦い方だ、問題は」
島もそのことを指摘する。
ページ上へ戻る