ヘタリア学園
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第千八百十一話 何か偉そう
第千八百十一話 何か偉そう
「何か悪いのかしら」
「何も悪いと言っていませんが」
非常に微妙なやり取りをするモナコと日本、まだ鮪のことが影響しているようです。
そのモナコの前にはです。白い長い毛の猫がいます。
「私の猫、気に入ってくれてるかしら」
「何と言いましょうか」
言葉を濁す日本でした。
「私には合わない感じですね」
「そう言うのですね」
「はい」
見れば小さな眼鏡をして大きくつぶらな瞳をした猫です。リボンまであります。
「どうも」
「わかりました。私もです」
「貴女もですか」
「特に貴方に気に入ってもらわなくてもいいです」
「そうですか。それは何よりです」
実に剣呑なやり取りです。
「私の家の猫はここには近寄らせませんので」
「私もそうしますので」
「はい、それでは」
「そういうことで」
非常に剣呑なやり取りが続くのでした。日本とモナコは猫を通じても仲が悪くなっています。時間が経てば修復するものなのでしょうか。もっとも今の日本の上司の人達では何をやっても駄目でしょうが。
第千八百十一話 完
2011・1・4
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