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スーパー戦隊総決戦

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第十六話 最後の戦士その九

「俺は決めた。戦う」
「戦うのか」
「そうだ、戦う」
 こうパルジファルに対して答えた。
「俺はアバレキラーとして戦う。仲間達と共にだ」
「そうか、そう決めたか」
「その言葉確かに聞いたわよ」 
 幸人とらんるがまず言った。
「ならまたアバレンジャーは五人だ」
「久し振りにね」
「そうですね、やっぱり四人より五人です」
 アスカは笑顔で述べた。
「私達はまた全員で戦えるんですね」
「仲代先生、それなら」
「ああ、今からそちらに行く」
 壬琴は微笑んで凌駕に対して答えた。
「今からな」
「はい、それじゃあ」
「これで全員揃いましたね」
「そうよね」
 介さんと笑見も嬉しそうである。
「さて、それではです」
「鯉よね」
「ワニも楽しみ!」
 珍しく鰐らしい言葉であった。
「鯉大好き!お魚大好き!」
「それならシーフードカレー好きとか?」
 その彼にランが問うた。
「若しかして」
「うん、大好き!」
 それを自分でも言うヤツデンワニだった。
「お魚大好き!ワニ何でも食べる!」
「何でもか、やっぱりな」
 ゴウはそれを聞いて納得した顔で頷いた。
「野菜でも果物でも食うしな。前からそうじゃないかって思ってたがな」
「っていうかよ。ヤツデ生えてるしな」
 ケンはそのことを指摘した。
「電話もあるしな」
「凄い身体の構造しているよね」
 レツはあらためてそのヤツデンワニをまじまじと見た。
「本当にね」
「しかもこの電話使えるしな」
 ジャンがその電話を取って連絡をはじめた。その先は。
「ああ良太郎?俺ジャン!」
「おい、何処に電話してるんだ?」
「こっちの世界なのか?」
 皆今の彼の電話先に思わず突っ込みを入れた。
「別の世界の人じゃないの?」
「その人は」
「それでだ」
 ここでまたしてもパルジファルが言ってきた。
「いいか」
「あっ、はい」
「仲代さんですか」
「これで全員揃ったな」
 このことを言うのだった。
「そうだな」
「ええ、そうです」
「これで本当に」
「後誰かいた?」
「いないわよ」
 確かめてみるとだった。本当に全員揃っていた。欠員は誰もいなかった。
 それを確かめてからだ。また話す彼等だった。
「それでなんですけれど」
「神戸ですか」
「そうだ、今から来てもらう」
 話は何度目かだが本題に戻った。
「いいな、すぐにだ」
「あっ、ちょっと待って下さい」
「一日だけ御願いします」
 しかしであった。彼等はここでパルジファルに対して言うのだった。
「一日でいいですから」
「ちょっとだけ」
「一日だけとは」
 パルジファルはその言葉を聞いてだ。少し間を置いてから問うた。
「それはどういうことだ」
「ちょっとここで鯉食べたいですから」
「あと鮒寿司」
「他にも美味しいものがあれば」
 やはりそれであった。食い気から離れることはなかった。
 
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