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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十七話 戦士達の集結その十

「やっぱりあれなのよ。心が人かどうかよ」
「人ね」
「それがどうかっていうのね」
「そう思ってたから、最初から」
 静香はサフィとアイに話した。
「そういう人って少ないみたいだけれど」
「実際に少ないわよ」
 それを指摘したのはアイだった。
「静香やっぱり凄いじゃない」
「凄い?私が?」
「私も。狼人間だから色々あったから」
「サフィもよ。まだ小さいけれど色々なこと言われてきたから」
 この辺りは同じだった。二人共。
「それでもそう思えて渡と一緒にて」
「凄いなんてものじゃないわよ」
「そうなのかしら」
 そう言われてもだ。静香はだった。
 自覚がない。そうしてだ。
 自分の紅茶を飲み終えた。するとだ。
 こうだ。その紅茶について言ったのだった。
「あれっ、ここの紅茶って」
「美味しいでしょ」
「ええ。こんなに美味しい紅茶ってちょっと」
 少し驚いた口調でアイに応える。
「ないわ」
「確か島さん達の行きつけのお店が美味しいのよね」
「あそこは主にコーヒーなの」
「あっ、紅茶よりも」
「そう。そのお店はコーヒーだから」
 こう話す静香だった。
「まあ美味しいもの飲めるお店はサルでもミルクディッパーでもあるけれどね」
「そっちの世界も多いのね」
「レストランでアギトってあるけれど」
 静香はサフィ達にその店も紹介する。
「そこも美味しいから」
「何かそっちの世界にも行きたくなったわね」
「確かにね」
 サフィもアイも同意見だった。
「やっぱり美味しいもの飲みたいしね」
「どの世界でもね」
 二人も言う。その二人にだ。静香はさらに言う。
「じゃあ今度ね」
「ええ、ここでの戦いが終わったら」
「そういうコーヒーとか紹介してね」
「わかってるわ。まあサフィは似てる人とも会うでしょうし」
 こう言うとだ。サフィの方から言ってきた。
「秀吉とか優子とか」
「キュウべえとかね」
「あれっ、呼んだ?」
「何か用かな」
 言えばだった。その優子とキュウべえが出て来た。そうしてだ。
 サフィに対してだ。こう尋ねたのである。
「たまたまこっちの世界に来てたんだけれど」
「君の声が耳に入ったからね」
「それで来たの」
「そうよ。このお店にいるって感覚でわかったし」
「それでなんだ」
「やっぱりあれよね。声って大事よね」
「同感ね」
 静香とアイは羨ましそうにだ。サフィ達を見て話す。
「こうしてすぐに来てくれる人ができるから」
「私もそうした相手がいればいいけれど」
「そういうのも縁だから」
 優子がこう二人に話す。
「中々いいものよ」
「そうだよ。僕には感情がないけれど」
 キュウべえはそうだった。しかしそれでもだ。
 サフィを見てだ。こう言うのだった。
「何かこうしているといいような気がするんだ」
「まああれよね。次狼さんと斬鬼さんもそうだし」
 この二人も似ているとだ。静香は言う。
「そうした相手っていいよね」
「いいわよ、とても」
 そんなことを話す彼女達だった。そうしてそうした話からだ。彼女達も交流を深めてだ。絆というものを築いていくのだった。


第十七話   完


                      2011・11・18
 
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