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ヘタリア学園

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第千七百九十話  猫も相棒同士

第千七百九十話  猫も相棒同士
 プロイセン猫はいつもドイツ猫と一緒です。そうしてお話もです。
「相棒、今度何処行くよ」
「飼い主が今度オーストリアに行くが」
「ああ、あそこは駄目だ」
 何か飼い主そっくりです。彼もなのでした。
「あそこはな。飼い主も猫もな」
「嫌いか」
「昔から嫌いなんだよ」
 本当に飼い主と同じことを言います。
「だから止めておこうぜ」
「そうか。なら何処に行く」
「イタちゃんのところがいいな」
 こうドイツ猫に対して言うのでした。
「あそこはどうだ?あったかいし食い物もいいしな」
「そうだな。それではイタリアに行くか」
 ドイツ猫もプロイセン猫のその提案に頷きます。ドイツ猫にしてもイタリアに行くことは好きなのです。もうしょっちゅう行っています。
 それで二匹で、です。イタリアに行って。
「よお、イタちゃん」
「あっ、来てくれたんだ。それも二匹共」
「ああ、また宜しく頼むぜ」
 イタリア猫には愛想のいいプロイセン猫なのでした。何もかもが、これまでの猫達よりもまだ飼い主にそっくりな、そんなプロイセン猫でした。


第千七百九十話   完


                                        2010・12・23
 
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