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ヘタリア学園

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第千七百八十話  生徒会室では

第千七百八十話  生徒会室では
 登校して生徒会室に入ると。ロシアだけがいました。
「ああ、お帰り」
「あれっ、他の二人は何処行ったよ」
「もう帰ってきてるだろ」
「今太平洋の集まりで日本君とお話中だよ」
 太平洋はその二人と日本が中心になってお話をします。生徒会のメンバーはそれぞれ色々と忙しいのです。
「僕はそのお話には関係ないから留守番してるんだ」
「そうだったのか。何かあの会長もいないな」
「肝心な奴がいねえな。まあいなくてもいいけれどな」
 何気に本音を出すフランスです。しかしです。
 自分達の机を見るとです。書類が山積みで天井にまで届いています。しかも何段もです。
 それを見てです。二人はうんざりとした顔でロシアに尋ねます。
「何だよ、これ」
「何でこんなに仕事が溜まってるんだ?」
「ああ、それ韓国君の仕事」
 今の生徒会では会長の仕事は実質二人がやっています。韓国は根本的に生徒会の仕事は自分の宣伝がそれだと考えているのでそうした仕事は一切しないからです。
 しかしどう見てもです。今の書類の山は彼のそれ以上にあります。それは。
「アメリカと中国の分もねえか?」
「それにしても多いだろ」
「生徒会のだけじゃなくて新聞部のも回ってきてるんだ。韓国君が遭難した二人がやればいいって言ってね」
「っておい!あの二人も遭難してただろうが!」
「新聞部の三人の仕事が何でこっちに来るんだよ!」
 速攻で抗議するイギリスとフランスでした。しかし仕事は去りません。かくも強引な韓国の決定でした。


第千七百八十話   完


                                      2010・12・18
 
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