ヘタリア学園
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第千七百七十五話 ツンデレは通じない
第千七百七十五話 ツンデレは通じない
かくして枢軸の三人とアメリカ、中国は韓国の船に乗って帰ることになりました。そして残る二人は。
「そこの名前がわからない二人はどうするんだぜ?」
「だからイギリスさんとフランスさんでしょ。あんた本気で言ってるでしょ」
台湾の突っ込みは恐ろしいことに事実です。韓国は本当にイギリスとフランスについては心の底からどうでもいいので名前も覚えないのです。二人の存在価値は韓国の中では日本のそれと比べるとまさに宝石と小石だけの違いがあります。
その二人はかなり怒っています。けれどここでイギリスが言いました。
「ま、まああれだ」
「眉毛は船で剃れるから安心するんだぜ」
「手前は何処まで人の神経を逆撫でできるんだ!」
いい加減切れたイギリスでした。フランスも今の韓国の言葉には唖然です。
「ここでよくそんなの言えるな、こいつは」
「そこの無精髭もさっさと船の中で剃るんだぜ」
「おう!俺もかよ!」
同時にフランスにも言います。本当に韓国は凄いです。
けれど何はともあれ、です。二人は韓国の船に乗るかどうか決断を迫られています。
ここでイギリスが、です。韓国に対して言います。
「ま、まあ俺はあまり乗りたくはないんだけれどな」
「わかったんだぜ。じゃあ二人共乗らないってことで話は決まったんだぜ」
韓国はイギリスの言葉をそのままストレートに解釈しました。
「じゃあそういうことで。早速出航するんだぜ」
「おい待て、そこから先は聞かないのかよ」
これにはイギリスも唖然です。とか何とか言っている間に韓国はもう船に戻っています。枢軸の人達もアメリカも中国もです。イギリスとフランスだけ残っています。
第千七百七十五話 完
2010・12・16
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