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ヘタリア学園

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第千七百五十一話  遭難しての夜 ☆

第千七百五十一話  遭難しての夜 ☆
 イカダを壊してしまったアメリカ、全く悪いと思っていません。けれど何はともあれ夜になったので寝ることにしました。隣にはイギリスがいます。
 そのイギリスがです。毛布の中からアメリカに言ってきました。
「おい」
「どうしたんだい?」
「昼間は暑いけれど夜は結構冷えるな」
「そうだね、確かにね」
 アメリカもイギリスのその言葉に頷きます。
「不本意だけれどその意見には同意だよ」
「一言多いんだよ、御前は」
 こうは言ってもでした。イギリスは。
「それでな」
「どうしたんだい?それで」
「風邪引くなよ」
 アメリカに言うのでした。
「いいな」
「何でそんなこと言うんだい?」
「気にするなよ」
 イギリスはここで顔を背けてしまいました。
「ただな。言っただけだからな」
「そうなんだ」
「そうだよ。じゃあな」
 こうして寝てしまったイギリスでした。やっぱり素直ではありません。


第千七百五十一話   完


                                       2010・12・3
 
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