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ヘタリア学園

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第千七百四十話  中国だけでなく

第千七百四十話  中国だけでなく
「えっ、韓国のところかい」
「そうだ、少し出張に行ってくれるか」
 アメリカが上司に言われています。
「事情はわかるな」
「あいつの家族のことだな」
「そうだ、また喧嘩になっている」
 無茶苦茶複雑な韓国の家庭事情にはアメリカが関わる時もあります。それでアメリカのお家の兵隊さんも韓国のお家にいたりします。
「だからだ。いいな」
「ううん、僕はいいんだが」
「兵士達か」
「大丈夫なのかい?ストレス溜まってないかい?」
 アメリカも彼等のことが心配なのです。
「何かと強烈な人間が多いからな、あそこは」
「それは私も同感だがな」
 上司もそのことは知っています。
「だが。それでもだ」
「仕方ないか。あいつの事情を考えると」
「それで御前も行ってくれ」
「そうだな。ロシアに頼める筈もないし」
 これだけは絶対にしないのでした。アメリカも。
「じゃあ行って来るぞ」
 何かアメリカも乗り気でありません。そんな韓国行なのです。


第千七百四十話   完


                                     2010・11・27
 
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