ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第千七百三十八話 話を進めない二人
第千七百三十八話 話を進めない二人
とにかく日本を探している韓国と台湾。しかしです。
「御前の言ったところなんか行けないんだぜ」
「何よ、あんたの言う方向って出鱈目じゃない」
喧嘩ばかりしています。本当にいつも通りです。
「そもそも御前が何でいつも日本の傍にいるんだぜ」
「あんただって日本さん嫌いだって言ってるのに何でいつも日本の傍にいたがるのよ」
「それは気のせいなんだぜ」
「気のせいじゃないわよ。大体あんた生徒会長の仕事してるの?」
イギリスとフランスに聞くと確実に怒ってしてないと言うことでした。
「何かいつも日本さんの傍にいるけれど」
「それはいつもしてるんだぜ」
しかし本人にしてみればしているつもりだったりします。自覚していないだけですが。
「俺は天才なんだぜ。会長の仕事なんて誰よりも早くできるんだぜ」
「それって何処かの世紀末偽医者そのままの台詞にしか聞こえないけれど」
流石に身体が膨れてそこから手が爆発して指がなくなることはありませんが韓国は確かにそうしたところがないとは言えない部分があるかも知れません。
「とにかくよ。あんたの言う方向には行かないからね」
「俺もなんだぜ。御前の言うことなんか聞かないんだぜ」
「それはこっちの台詞よ」
「こっちも言うんだぜ」
こんな調子なのでした。
かくして二人は言い争いながら一行に先に進まないのでした。日本を探す前にこの二人の仲の方がかなり問題なのかも知れません。
第千七百三十八話 完
2010・11・26
ページ上へ戻る