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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十五話 スサノオと決戦とハイパーカブトその九

「止めておいた方がいいんじゃないかな」
「けれどお料理ですから」
「天道さんが作ってくれるし」
「そうじゃ。ここは天道さんにお任せするべきじゃ」
「俺もそう思う・・・・・・」
 秀吉とムッツリーニも言う。
「だからここはじゃ」
「俺達はただ待っていよう」
「ううん、それならですね」
 仕方ないといった顔でだ。瑞希も頷いた。
「私も今回はお料理はしません」
「ならうちもよね」
 美波もそれでいいとだ。身を引いた。
「天道さんのお料理楽しませてもらうわ」
「お姉様、隣の席は確保しました」
 美晴はその手にスタンガンがあった。足下には明久が倒れている。
「ではお願いします」
「おい、そのスタンガンは誰のだ」
「私の」
 翔子が出て来て話す。
「雄二の隠し撮り写真と交換で貸したから」
「おい、何時の間に撮ったんだ」
 雄二は美晴にこう抗議した。
「そして何故貰ったんだ」
「雄二が格好いいから」
 翔子は顔を赤らめさせて理由を話す。
「だから貰った」
「くそっ、この学園の法律はどうなってるんだ」
「そんなのあったの?」
 優子も知らないことだった。そのことは。
「この学校って弱肉強食じゃない」
「隠し撮りもか」
「そうよ。私だって美晴ちゃんにはいいもの貰ってるし」
 優子は楽しげに笑ってこう言うのだった。
「同人誌ね。ちょっとね」
「ああ、あのボーイズラブの薄い本だよね」
 スタンガンから復活した明久は何気なく致命的な失言を犯した。
「木下さんあれ好きだよね」
「ええい、五月蝿い!」
 いきなりだった。優子のドロップキックが炸裂した。両足で放たれるそれがだ。明久の胸を打ちそのまま吹き飛ばしてしまった。
「その話は禁句よ!」
「けれどこの前だって交差する日々の」
「関係者がいるのに言わないの!」
 優子はちらりと宗朗を見てそれは止めた。
「それにあんただってそっちの世界の関係者じゃないの」
「いや、あれは別人なんだけれど」
「声一緒だからばればれよ」
「多分僕の生き別れの双子の妹なんだよ」
「そんな強引な設定で誰も納得しないわよ」
 何故かそうした話になっていきだ。裕子は今度は矢車をちらりと見て言う。
「矢車さんだって危ないのよ」
「俺もか。確かに自覚はあるが」
「そうよ。冒険黒の人とよ」
 何故かこんなことまで知っている優子だった。だがそうした話はだ。
 田所がだ。こう言って止めたのだった。
「では蕎麦も打つ。食うか」
「あっ、じゃあお願いします」
「お蕎麦も」
 これで蕎麦も食うことが決まってだった。彼等は一旦文月学園の食堂に出た。そこでだ。
 彼等は天道達の作った料理を食べてだ。そしてだった。
 加賀美がだ。こんなことを言った。
「ここでの戦いを見てもな」
「スサノオのことだな」
「はい、俺達を試してますよね」
 こう田所にも話すのだった。
「そうして見てますよね」
「この世界でもそうだったしな」
「そして他の世界でも」
「いる」
 それは間違いないとだ。田所は自分が打った蕎麦を食べながら話す。
「間違いなくな」
「問題はそれが何処の世界かですけれど」
「向こうから招待してくれるからな」
「どうして行くかは考えなくていい」
 大和と黒崎がこう瑞希に話す。
「問題はその世界でスサノオが何を見ようとしているか」
「そして何を仕掛けて来るかだ」
「ううん、私達って何か受け身ですよね」
 二人の話を聞いてだ。瑞希は困った様な顔になって言う。
 
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