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ヘタリア学園

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第千七百七話  存在自体がホラー

第千七百七話  存在自体がホラー
「ああ、ベラルーシね」
「面白そうですね」
 あの強豪揃いの太平洋で生きているベトナム、台湾にとってはベラルーシ位で驚くには値しませんでした。何しろ日米中三国が常にロシアと対立しているうえに生徒会長までいるのです。その顔触れを前にして今更ベラルーシ位で、というわけなのです。
 そしてそのベラルーシについてです。二人は言いました。
「いいわ、それじゃあね」
「こちらで四人で楽しみましょう」
「えっ、本当にいいの?」
 逆にウクライナの方が驚いています。
「あの、ベラルーシだけれど」
「いいからいいから」
「女の子同士ですしね」
 二人はにこりとさえしています。ロシアとえらく違う反応です。
 そしてその反応のままです。またウクライナに対して言いました。
「それじゃあ早速ね」
「呼んでくれますか?」
「ええ、わかったわ」
 ウクライナは戸惑いながら二人の言葉に頷きました。そうしてでした。
 ベラルーシ登場です。けれどやっぱり二人は動じず笑顔で言いました。
「一緒にハロウィン楽しもう」
「ウクライナさんがケーキ用意してくれてますよ」
「ええ」
 そして何とベラルーシもにこりと笑うのでした。流石は太平洋の中で生きているアジアンガールズです。


第千七百七話   完


                                  2010・11・10
 
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