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スーパー戦隊総決戦

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第十三話 何故かこの地にその五

「果たして」
「ハリケンジャー達が先に神戸に言っていないか?」
 今言ったのはサーガインだった。
「そうなれば問題だが」
「確かにな」
「その危険性は高い」 
 サンダールとチュウズーボも言う。
「そうなれば全ては終わりだぞ」
「聖杯はパルジファル王に戻るぞ」
 とか言う彼等もだ。その周りの魚達を見ている。全員で水族館の中を見回り満喫している。本当に楽しそうに見回りながら話しているのだった。
「そうなったらものすごーーーーくまずいよ」
「まずいっていうかお話にならないわよ」
「今までの苦労が水の泡よ」
 サタラクラにフラビージョ、ウェンディーヌも続く。
「僕ちん達の国ができなくなるから」
「それだけは駄目だと思うけれど」
「ロンはそれでいいというのかしら」
「何、彼等はまだ神戸には動きません」
 ロンのその慇懃な笑みは変わらない。まだであった。
「ですから」
「神戸には行かない!?」
「何故そう言えるのですか」
 すぐにシャンプリングオルグとヒラメキメデスが彼の言葉に問うた。
「只でさえ空を飛んですぐだというのに」
「幾ら何でもそう言える根拠が問題ですが」
「根拠はあります」
「ある!?」
「本当に!?」
「彼等は今高野山にいます」
 彼はまずはこのことから話した。しかしこれはであった。
「そんなことは今更言ってもよ」
「わかっていることではないのか」
 ドレイクとスレイプニルの二極神の言葉だった。
「それがどうしたっていうんだ?」
「そのことに何があるのだ」
「あの山は聖地。そして修業の場です」
 ロンは二人だけでなく他の者にも話した。
「そこにいるとなればです。必然的にです」
「修業をする」
「そういうんだね」
 サイクロプスとワイバーンがそれを聞いて述べた。
「我等に対する為にか」
「僕達に神戸で絶対に勝つ為に」
「その通りです。ですから彼等が神戸に進むのはまだ先です」
 そうだというのである。ロンはそこまで読んでいるのであった。
 そしてだ。彼はさらに言ってきた。
「それに高野山にリンリンシーの諜報を放っておきましたし」
「むむっ、もうなりか」
「早いぞよ」
 ヨゴシュタインもキタネイダスもそれに驚く。
「では我等もウガッツを送るなり」
「すぐにぞよ」
「そうでおじゃる。戦闘機も向かわせるでおじゃる」
 ケガレシアもそれに続く。
「ではすぐに」
「出来る限り目立たないように御願いします」
 ロンはそのことには注意を入れた。
「それは」
「勿論わかっているでおじゃるよ」
 ケガレシアは満面に笑みを浮かべてそのうえで述べた。
「心配無用でおじゃる」
「もっとも見つかってもどうということもありませんが」
 ロンはこんなことも言った。
「結局のところ」
「少なくともだ。我等も英気を養わなければな」
 ヤイバがそのロンに述べる。
「今はだ」
「はい、それはその通りです」
「では今はだ」
「楽しむとするか」
 こんな話をしながら水族館等を楽しんでいた。そして戦隊の面々はだ。
 今全員で高野山のその険しい階段や山々を登り降りしていた。全員道着である。そのうえで駆け続けている。その先頭にいるのは。
 
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