夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四百四話 アカプルコの盟約その十一
「カリスマと言われる存在で」
「何でかカリスマになってもな」
「その実はですね」
「そんな屑みたいな俗物や」
「そうですね」
「もう見ただけで胡散臭い」
そうしたというのだ。
「インチキってわかる奴でもな」
「教祖になりますね」
「まあ騙される奴は騙されて」
そうなりというのだ。
「何を言うてもや」
「教祖の言うことを信じますね」
「こういう奴はどうにもならんが」
しかしというのだ。
「それでもな」
「しかしですね」
「そや」
まさにというのだ。
「僕等はや」
「勢力を治める者としてですね」
「認めんことや、まあこの世界はステータスがあって」
「能力もわかります」
「悪事の特技もある」
例えば虚言のそれがだ、そのレベルが高いのならばそれだけ嘘が上手ということであり警戒する者が多い。
「それでわかるからな」
「カルト教団の教祖もわかりやすいですね」
「そや」
実際にというのだ。
「このことは有り難いわ」
「ですね、その人にステータスを見る」
「そして教団の在り方も見てな」
「カルトやと認めへん」
「そうすることや」
シルビーナに冷静な顔で述べた。
「大事なことはな」
「私達にしても」
「そや」
まさにというのだ。
「よく見てな」
「認めるものは認めて」
「認めへんものは認めへん」
「そうするんや」
こう言うのだった。
「僕等もな」
「宗教はある程度政に入っても」
「基本政教分離でな」
そうであってというのだ。
「ある程度宗教倫理を大事にしてもええ」
「それならやとですね」
「しかしあくまでや」
「他者を認める」
「それが大事でな」
そうであってというのだ。
「宗教についてはな」
「政教分離ですね」
「政は宗教に基本関わらず」
「宗教は政に基本関わらへん」
「その様にしていきますね」
「そうしていくわ」
こう言うのだった。
「ええな」
「それでは」
シルビーナも納得した顔で頷いた。
「宗教政策も進めましょう」
「何かです」
モンテロッソはここで考える顔で話した。
「色々とやることがあって」
「休みがないな」
「政は」
まさにと答えた。
「そう思います」
「僕もや、戦ばかりかというと」
それはというのだ。
ページ上へ戻る