夢幻水滸伝
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第四百四話 アカプルコの盟約その二
「ほんまな」
「そうした家はですね」
「力を抑えてく」
そうするというのだ。
「法でや」
「専横を防ぎますね」
「法で何重にもな」
「制御する」
「悪事を為してへん限り処罰はせんが」
それでもというのだ。
「抑えることはや」
「抑えますね」
「累進課税や相続税をかけて」
そうしてというのだ。
「資産を持ち過ぎへん様にして雇ってる農民や労働者の権利を強くしてな」
「彼等を手勢等にしない」
「そして法治を徹底させて政は議会や地方政府の力を強くする」
「彼等の力でも抑える」
「そうする、地元の警察や裁判所が逆らえへんなら」
それならというのだ。
「中央のや」
「警察や裁判所で管轄する」
「そうする、幾らでもや」
「対策を講じられますね」
「そうした家にも」
「やっぱりあるからな」
神官と大司教に話した。
「そうした家も」
「左様ですね」
「中米にも」
「そうした家をどうしていくか」
「それも問題ですね」
「これが裏の組織やと何でもない」
神官と大司教に何でもないという声で述べた。
「警察なり軍隊なり送ってな」
「征伐する」
「それだけですね」
「そして全財産を没収し」
「取り調べを行い裁判にかけますね」
「それだけや」
まさにというのだ。
「裏の犯罪組織はな」
「力を削ぐのではなく潰す」
「そうするだけですね」
「表でも歯向かうんやったら倒す」
「武力で」
「そして降しますね」
「そこから力を削ぐが」
しかしというのだ。
「表でや」
「力を持ち専横を振るう」
「そうした家は問題ですね」
「かえってな、しかしな」
それでもというのだ。
「そうした家でもな」
「力を削ぐ」
「勢力の管轄下に置きますね」
「そうするわ」
確かな声で話した。
「完全にな」
「法治と平等化ですね」
「そのことですね」
「平等も大事や、あまり一部が権力や財力を持ったら」
「国は歪になります」
「そうなりますね」
「そうなるさかいな」
だからだというのだ。
「あまり力を持ち過ぎる家はな」
「力を削ぐ」
「そうしていきますね」
「ただそうした力があって」
こうもだ、ルルフォは話した。
「他国と貿易したりする家も必要や」
「その地域をまとめたりですね」
「そうしたお家も必要ですね」
「そや、財閥や国際資本が他国と貿易をやれば」
そうすればというのだ。
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