ヘタリア学園
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第千六百七十四話 二人のところに来るのは
第千六百七十四話 二人のところに来るのは
イギリスとフランスはイギリスのお家にいます。そこで誰が来るのか待っているのでした。
「まああいつ以外だったらいいな」
「来たらお菓子にコチュジャン付けて出してやるよ」
フランスはわざわざその為にコチュジャンを用意しています。最早悪意とかそういうものを越えた何かが二人の中に芽生えています。
「まあとにかくだ」
「ああ、誰か来てくれるかな」
ここでチャイムが鳴りました。そして声が聞こえてきました。
「トリックオアトリートなのですよ」
「あいつかよ」
イギリスは今の言葉で誰かわかりました。
「全く。よりによってよ」
「イギリスの野郎、お菓子を貰ってやるのですよ」
「ああ、わかったわかった」
イギリスはうんざりとした顔で立ち上がりました。そうして白いシーツを被ってそれで幽霊になっているシーランドを出迎えるのでした。
「最初が御前かよ」
「それでお菓子を寄越すのですよ」
「ほらよ、持ってけ」
こう言ってチョコレートやクッキーやキャンディをどっさりと渡しました。
「好きなだけ食べろ」
「御礼を言ってやるのですよ」
こうしてまずはシーランドを出迎えたイギリスでした。お客さんはこれからです。
第千六百七十四話 完
2010・10・24
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