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ヘタリア学園

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第千六百六十七話  パートナーになるには

第千六百六十七話  パートナーになるには
「私もパートナーを探しているのですが」
「なあ、日本」
 イギリス本人が遂に自ら出て来てその日本に対して言ってきました。
「ものは相談なんだけれどな」
「はい、何でしょうか」
「御前今パートナーいないんだよな」
 かなりダイレクトに尋ねる彼でした。
「そう聞いたんだがな」
「はい、実はそうなのです」
「じゃあな、もう一回どうだ?」
 イギリスはここでもダイレクトでした。飾っていません。勿論いつもの素直でない趣も今はありません。
「俺とな。パー・・・・・・」
「あっ、日本さんここでしたか」
「探してやってたんだぜ」
 しかしここで、でした。台湾と韓国が出て来てです。日本を左右から囲んでしまいました。
 そうしてそのうえで、です。二人で日本を何処かに連れて行ってしまいました。
「こっちに美味しい点心用意しましたから」
「思いきり辛いラーメン作ったんだぜ。折角だから食わせてやるんだぜ」
「お、おい御前等」
 イギリスはその二人に何か言おうとします。しかしそれよりも前にです。
 日本は何処かに連れて行かれました。イギリスが何かを言う暇もありませんでした。
 かくしてまた一人になってしまったイギリスでした。どうやら日本のパートナーになるには最初にやるべきことがあるようです。困ったことに。


第千六百六十七話   完


                                     2010・10・21
 
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