| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア学園

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第千六百六十五話  かつてはいました

第千六百六十五話  かつてはいました
「そういえばなんですよね」
「そうなのよね」
 タイとベトナムも日本にパートナーがいないことに気付いてです。そのうえで話をするのでした。
「日本さんはお友達は多いのですが」
「私達も含めて」
「ええ、それでもです」
「パートナーになると」
 いないのです。どうしてもです。
 日本にパートナーはいないのです。太平洋には一人もです。それについてはこの人も同じです。
「おいどんも日本には吊り合わないでごわす」
「そうですよね。日本さんの力が強過ぎて」
「そのせいで」
 それが理由です。日本の力はやっぱりとても強いのです。そのせいでパートナーができないというのも困ったことです。
 それで、です。日本にはパートナーがいないのです。けれどふとオーストラリアが言いました。
「昔はイギリスがいたでごわすが」
「ああ、そうでしたね」
「けれど今は」
 そうした関係ではありません。これもまた難しいところです。
「EUに入っていますから」
「どうしても。私達は私達でAPECにいるし」
 そうした問題があるのでした。今では二人はいる組織も違っているのです。
 とにかくパートナーについてはどうしてもいない日本です。果たしてこのことはどうなるのでしょうか。望みは薄いようでありますが。


第千六百六十五話   完


                                     2010・10・20
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧