八条学園騒動記
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第八百十話 雇われる側の感覚その十
「連合は」
「その連合の情報収集となると」
「かなりのものですね」
「しかも連合は何かと動きが多いです」
「あらゆることについて」
「政治も然りで」
「各国政府同士の合従連衡が常で」
そうであってというのだ。
「昨日の敵は今日の友で」
「ある分野で対立してもですね」
「別の分野では手を結びます」
「そしてエウロパは諜報機関だけではないです」
このこともあるというのだ。
「様々な分野に人材を配しています」
「千億の人口から」
「諜報機関に向かう人材は限られています」
「数的にですね」
ベッキーが言ってきた。
「どうしてもそうなりますね」
「その限られた人材で連合全体の情報収集を行うとなると」
「相当な苦労となりますね」
「はい、ですから」
それ故にというのだ。
「情報収集だけでかなりのこととなり」
「工作となると」
「その余力で、です」
それでというのだ。
「行っています」
「そうなのですね」
「ここでも連合の巨大さが出ていますね」
セーラはベッキーに問う様にして述べた。
「こうしたことからも巨大であるなら」
「国防になりますね」
「連合はエウロパの工作を警戒していますが」
それも常にだ、実際に工作員が入り込んでいたり裏でつながっている者が存在してきているから尚更である。
「しかし」
「エウロパの工作は限りがありますね」
「巨大な国家の諜報機関ならです」
セーラはそうであるならと話した。
「巨大であり」
「かなりのことが出来ますね」
「事実連合中央政府の諜報機関は巨大であり」
そうであってというのだ。
「大国のそれもです」
「大きいですね」
「そうなのですね」
「それで情報収集を行い」
そうしていてというのだ。
「工作も行っていますが」
「連合ですと」
ラメダスはこの国ならと話した。
「連合の中にですね」
「集中しますね」
「兎角連合内での動きが活発で」
「今お話した様に合従連衡を繰り返していますね」
「はい」
まさにというのだ。
「連合は」
「ですからその行動はです」
連合の各政府の諜報機関のそれはというのだ。
「連合の中に集中しています」
「そうなっていますね」
「外務省もです」
外務省も情報収集を行うがというのだ。
「同じですね」
「連合内の外交に集中していますね」
「小国ではマウリアやサハラの外交はです」
それはというと。
「大使が一人派遣される」
「それも専門職でない」
「臨時雇いの様な人が来ますね」
「ヒンズー語やアラビア語が話せずとも」
それぞれの国の言語をというのだ。
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