争わせたうえで
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三章
「実にです」
「いい結果ですね」
「本人も苦しみ抜いて死ぬので」
「絶望の中で」
「いじめっ子に相応しいですね」
「いじめを糾弾するには手段を選ばず」
そうであってというのだ。
「別に家族を巻き添えにしてもです」
「同じですね」
「いじめを行う輩の家族も同罪です」
「そうしたことを行う輩を育てたのですから」
「まさに同罪ですね」
「だから巻き込んでも構いません」
一切というのだ。
「ですから今回もです」
「別にいいですね」
「我々は正義を果たしましたね」
「正義には犠牲が付きものですし」
「同罪の連中を巻き添えにしていいですね」
「木を倒す時は木っ端が散ります」
岩清水は平然として言い切った。
「木っ端を気にしてはです」
「木は切れず」
「倒せずです」
「木材が手に入りませんね」
「そうですね」
「何人か巻き添えにしてもいじめっ子を逃がしてはいけません」
決してというのだ。
「いじめは絶対の悪ですからね」
「その悪を滅ぼすには」
「周りの同罪の連中を巻き込んでもよし」
「むしろ悪事に加担したとして滅ぼす」
「その意気ですね」
「その意気だからです」
そうであるからだというのだ。
「今回もです」
「無事にですね」
「ことを果たせましたね」
「いじめっ子を仕留められました」
「完全に滅ぼせました」
「そうでした、巻き添えにすることを躊躇しては」
そうであってはというのだ。
「到底です」
「ことを果たせません」
「いじめっ子を逃がしてしまいます」
「悪党を」
「ですから構わないのです」
家族を巻き添えにすることはというのだ。
「一切」
「そうですね」
「まことにいいことですね」
「では今回の成功を喜びましょう」
「我々はまた悪を滅ぼせました」
「本当によかったです」
オンラインでこう話してだった。
岩清水達は同志達と勝利を喜んだ、そのことを従兄の岩清水健一郎サラリーマンである彼に話したところ。
従兄もだ、学生である彼に笑顔で言った。
「流石だよ、やっぱり君はね」
「健一郎さんのだね」
「とても頼りになる素晴らしい」
そうしたというのだ。
「同志でパートナーだよ」
「そうなんだね」
「うん、それでいいんだよ」
従兄は微笑んで話した。
「いじめは最低の行為だね」
「いじめっ子は最低の奴だから」
「何をしてもいいんだ」
「徹底的に攻撃して滅ぼして」
「そうだよ、そして今回は無理心中だね」
「それぞれの一家がね」
岩清水はその通りと話した。
「そうなったよ」
「いいことだよ、これでね」
まさにというのだ。
ページ上へ戻る