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博士の挑戦状

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第二百六十七話

                第二百六十七話  カレーから
 梨花はカレーを食べて妹と一緒に登校した、すると。
「今日かなり調子がいいのよ」
「そうなの?」
「ええ、これがね」
 昼休み赤音と会って彼女に話した。
「随分とね」
「それはまたどうしてなの?」
「朝カレー食べたのよ」
「カレーライス?」
「昨日の夜の残りのね」
 それのというのだ。
「カレーを食べたけれど」
「身体の調子がいいの」
「頭の冴えもね」
 そちらもというのだ。
「いい感じなのよ」
「カレーだと沢山食べるし」
 赤音はそれでと話した。
「栄養バランスいいから?」
「お母さんもそう言ってたけれど」
「実際になのね」
「そうなの、随分調子がいいのよ」
「少なくとも朝しっかり食べるとね」 
 赤音はそうすればと話した。
「いいわね」
「それも栄養バランスよくね」
「そういうことね」
 梨花に考える顔で話した。
「カレーは栄養バランスよく沢山食べられるから」
「朝食べると調子がいいのね」
「あとあったまるしね」
「カレーライスってルー熱いからね」
「冷えたルーはないでしょ」
「ちょっとね」
 梨花も苦笑いで応えた。
「ないわ」
「やっぱり温めてね」
「とろとろになってからご飯にかけるわね」
「そうして食べるからね」 
 赤音に話した。
「それでね」
「温かいわね」
「もっと言えば熱い時もあるし」
「冬食べると身体温まるしね」
「それで身体も温まるから」
 それでというのだ。
「余計にいいわね」
「そうね、朝にカレーはいいのね」
「そうね、私もお願いしようかしら」
「夜カレーだったら朝もカレーね」
「お母さんに言ってみるわ」 
 こう言ってだった。
 赤音は家に帰って母に頼んでみることにした、だがこの時は母親が自分の言うことを聞いてくれるかどうか不安だった。


第二百六十七話   完


                    2025・5・5 
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