ドリトル先生とサーカスの象
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第七幕その三
「先生は冷酷さとは無縁だよ」
「冷たい先生なんて想像出来ないよ」
老馬も言います。
「とてもね」
「そんな冷酷な人と一緒にいても」
それでもと言うジップでした。
「先生の温かさが際立つよ」
「そうした人だから」
ダブダブはそれでと言いました。
「先生と冷酷さんなんて何も縁がないわ」
「無縁過ぎて」
「想像もつかないよ」
オシツオサレツは二つの頭でお話しました。
「冷たい先生って」
「命を何とも思わないなんて」
「先生は何があっても困っている人や生きものを助けるよね」
ガブガガが見てもです。
「そんな先生と冷酷さってね」
「本当に何の縁があるのか」
「わからない位よ」
「そんな先生だから僕達も一緒にいるし」
「家族でいられるのよ」
「そう言ってくれて嬉しいよ、冷たい人はね」
先生も言います。
「僕としてはね」
「冷たい人意地悪い人」
「そして傲慢な人はね」
「先生とは正反対で」
「好きじゃないね」
「どうもね、冷酷に他の人や命を切り捨てて」
そうしてというのです。
「犠牲を当然とする人はね」
「とてもだね」
「先生としてはだね」
「一緒にいたくないし」
「お付き合いもしなくないわね」
「そうだよ、しかしね」
それでもというのでした。
「学校の先生でもいるね」
「日本だとね」
「意地悪い先生もね」
「傲慢な先生も」
「そして冷酷な先生も」
「大勢いるね」
「中には部活の顧問をしていて」
そうしてというのです。
「少し自分の成績になる活躍をしない」
「そうだとね」
「すぐにその生徒の子を切り捨てる」
「期待しないとか言って」
「そんな先生もいるね」
「普段は虐待みたいな暴力を振るって」
部活でというのです。
「そしてね」
「そうして平気で切り捨てる」
「もう使い捨てで」
「期待しないって言って」
「そんな冷酷な先生がいるね」
「そうだよ、日本の先生は酷い先生が多いけれど」
それでというのです。
「そうした先生もいるから」
「問題だよね」
「日本の教育は」
「そんな先生がいるから」
「悪いんだよね」
「とてもね。生徒は先生の使い捨ての利用出来る道具じゃないよ」
先生は強い声で批判しました。
「絶対にね」
「そうだよ」
「その通りだよ」
「生徒はものじゃないわ」
間違ってもね」
「そうじゃないよ」
「そうだしね」
それにというのです。
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