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ドリトル先生とサーカスの象

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第六幕その十一

「そうしていくよ」
「王子の国も民主主義だしね」
「日本だってそうだしね」
「そう、そこはね」
「ちゃんとしないとね」
「駄目だよ」 
 まさにというのです。
「守るものは守る」
「しっかりとね」
「そしてね」 
 そのうえでというのだ。
「鯨を食べよう」
「持って行くからね、先生のお家に」
「楽しみにしているよ」 
 先生はにこりと笑って応えました。
「本当に」
「それじゃあね」
「うん、それとね」
「それと?」
「お酒も飲むよね」
「勿論だよ」
 王子は笑顔で応えました。
「実は大吟醸が今あるんだ」
「王子の別荘にだね」
「日本にいる時に暮らしているね」 
 そちらにというのです。
「あるんだ」
「そうなんだね」
「それでどうかな」
 王子は先生に尋ねました。
「お酒もね」
「お酒ならうちにもあるよ」
 先生はこう返しました。
「大吟醸がね」
「ああ、そうなんだ」
「だからね」
 それでというのです。
「お酒についてはね」
「持ってこなくていいかな」
「大吟醸といってもメーカーがあってね」
「色々あるね、じゃあ僕も持って行って」 
 そうしてと言う王子でした。
「それでね」
「ああ、飲み比べだね」
「そうしない?」
「いいね」 
 王子の申し出にです、先生は笑顔で応えました。
「それじゃあね」
「うん、お酒は飲み比べよう」
「そうしようね」
「是非ね」
 笑顔でお話してです、先生はこの日も学問に励んでサーカス団のお手伝いをしました。今度はサーカス団の雄ライオンとお話をしますが。
 ライオンは先生にです、こんなことを言いました。
「僕が好きなお肉は鶏肉だよ」
「そちらだね」
「そう、牛肉や豚肉も好きだけれど」
 それよりもというのです。
「鶏肉がね」
「好きなんだね」
「そう、そしてね」 
 そうであってというのです。
「内臓もね」
「好きなんだね」
「肝とかもね」
「そう、内臓は美味しくてね」
「栄養の塊だよね」
「食べると身体にもいいよ」
「だから鶏の内臓も好きでね」
「スタッフの人が持って来てくれるとだね」
「嬉しいよ」
 そうだというのです。 
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