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中二病から生まれるもの

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第二章

 日上は柴崎と一緒に文芸部に入った、するとすぐにネット等で小説や詩を書く様になり部の中でそうした話をしてだった。
 考えた設定を元にウェブ小説も書く様になった、その人気は結構なもので柴崎に言った。
「いや、中二病でね」
「それであれこれ設定考えてな」 
 柴崎はあれからイラストもやる様になった、AIイラストの方で人気が出ていてそこから言うのだった。
「そこから創作するってな」
「いいね」
「ああ、だからな」
 柴崎はさらに言った。
「中二病もな」
「悪いものじゃないね」
「何かを生み出すなら」
 それならというのだ。
「いいだろ、じゃあこれからもな」
「設定考えて書いてくよ」
「そうしろよ、俺はイラストも書いてな」
「AIの方もだね」
「やってくぜ」
「じゃあお互い中二病からね」
 日上は部室で小説のプロット、設定をノートに書きつつ柴崎に返した。
「書いて作っていこう」
「そうしような」
「中二病は創作の母だね」
 日上はにこりと笑ってこうも言った、そしてだった。
 二人は同じ高校に進みそちらでも文芸部に入った、そして共に創作を楽しんだ。そうして楽しい青春時代を過ごしたのだった。二人は中二病でよかったと言いもした。


中二病から生まれるもの   完


                    2025・7・15 
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