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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード ~歌と魔法が起こす奇跡~

作者:黒井福
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XV編
  第263話:彼方まで届け、希望の歌

 カーバンクルファントムの元へと戻ってきたドレイクの言葉…………颯人は月遺跡と共に宇宙の塵となったと聞かされた瞬間の、奏達S.O.N.G.の受けた衝撃は大きかった。何だかんだで奏と揃って中心的な立ち位置に居た彼の死を、当然だがすぐに信じる者も受け入れる者も居らず彼らはそれをドレイクの戯言と一蹴しようとした。

「う、嘘だッ! 颯人さんが、そんな事……」
「そうだ、ハヤトの奴がそう簡単にくたばる訳がないッ! デタラメを言うなッ!」

 翼とガルドが真っ先に否定するが、一方で先程本部から届いた報告をしっかり覚えていた調の脳裏にはまさかと言う思いが渦巻いていた。

「で、でも、月遺跡が爆発したのは確かみたいだし……それに、颯人さんの通信機の反応も……」
「調、駄目デスッ!?」
「え?……あっ!?」

 《《その可能性》》を思わず調が口にしてしまった瞬間、切歌がマズいと言葉を遮るがそれは些か遅かった。彼女の言葉に、奏も考えないようにしていた可能性に真実味が帯びて絶望に膝が折れそうになる。寸でのところでアームドギアを杖代わりに体を支えるが、この時点で彼女の心は折れてしまいそうになっていた。

 嘗て、ルナアタック事変の際に彼女は地球に落下しつつあった月の欠片を粉砕する為宇宙へと飛び立った。あの時颯人は魔法の存在もあり宇宙空間で活動出来ていたが、今回の状況はあの時とは違う。あの時は地球に月の欠片が迫ってきていた事もあり距離が比較的近かったが、本来月と地球の間には途方もない位の距離が存在するのだ。おまけに当時は奏が共に居て、彼に直接歌を届ける事が出来ていたが今は離れ離れ。
 しかも月の欠片を粉砕してから地球に戻る時も、颯人は万全の状態だったにもかかわらずかなりギリギリだったのだ。

 ドレイクに目を向ければ、あちらもそれなりに消耗した様子で激しい戦いがあった事は容易に想像できる。となれば、颯人だって苦戦し消耗した筈だ。そんな状態では、仮に遺跡の爆発から生き延びる事が出来たとしても地球へ帰還する事は…………

「颯、人…………!?」
「奏ッ!?」
「しっかり、気を確かに持ってッ!」

 槍を杖代わりにしながらも、膝から力が抜けその場に崩れ落ちる奏。慌てて翼とマリアが彼女を支えるが、やはり颯人の喪失と言う情報は奏にとって精神的に大きな痛手なのか、ウィザードギアブレイブが解除されて普通のガングニールに戻ってしまった。

 カーバンクルファントムはそんな彼女達の姿に声を上げて笑う。

「く、ははははははははっ! 良いね、良い顔だ。やはり君にはそう言う絶望した顔が良く似合うよ……!」
「アイツ……!」

 颯人を失い憔悴した奏を嘲笑うカーバンクルファントムに、翼が憤怒に奥歯を噛みしめ激情に任せて斬りかかろうとする。それは翼だけでなく、颯人の死の可能性に衝撃を受けた者全員に共通した感情だったが、年長者の1人であるマリアはここで勢いに任せても奴らの思惑通りでしかないと煮え滾る心を鎮めて周囲を宥めた。

「ダメよ皆、落ち着いてッ!? まだ彼が死んだと決まった訳じゃないわ。信じるのよッ!」
「だ、だけど姉さん……月の遺跡が破壊されたって事は、颯人さんは生身で宇宙に放り出されたって事じゃ……」
「直前まで戦闘していたのなら変身していただろうが、しかし……その状態が何時まで維持できるか……」
「ガルド君ッ!?」
「助けに、行きたいデスけど……」
「仮にエクスドライブになっても、月遺跡まで届くか…………」

 誰もがほぼほぼ諦め状態であった。無理もない、これまで幾度となく潜り抜けてきた危機的状況。しかしそれは颯人が中心となり、彼が掴み取り実現させてみせた奇跡によるところも大きかったのだ。今回、その肝心の颯人が居なくなったと言う事実は、装者達の精神的支えを奪ったも同然。これをカーバンクルファントムが狙ったのかどうかは分からないが、もしそうであるとすればそれはこの上なく効果的に作用したと言わざるを得なかった。

 絶望したのは離れた所でリヴァイアサンと戦っている透達も同様であり、あちらも颯人の死の可能性が高いという事実を受け止めきれず動きに精細さを欠き、リヴァイアサンとその配下により追い詰められつつあった。

 颯人は帰って来ず、戦いはジェネシスに優勢に傾きつつある。この状況にカーバンクルファントムは満足そうに笑ってみせた。

「クククッ、良いね、良い状況だ。バラルの呪詛も消え、面倒な魔法使いも消え去った。最早私を阻む者は――――」

 既に勝ち誇った様子のカーバンクルファントムであったが、打ちひしがれた奏は奴の言葉の中に引っ掛かるものを感じた。その違和感が、完全に折れそうになっていた彼女の心に僅かにだが火を灯す。

――バラルの、呪詛…………ぁッ!!――

 あと一押しで完全に折れてしまいそうだった奏の心だったが、寸でのところで僅かに見えた希望の光に目に光が戻る。

「そう、だ…………まだ、まだ終わってない…………!」
「ん~?」
「か、奏……?」

 崩れ落ちた足に力を籠め、冷たくなった心と体に熱を送り込み立ち上がる奏。顔を上げた彼女の顔には絶望ではなく希望に手を伸ばす強い決意が宿っていた。
 その彼女の顔を見て、カーバンクルファントムは不愉快そうに鼻を鳴らす。

「フン……この期に及んで悪足搔きかね。いや、絶望が反転して、現実を受け入れられていないのか……」
「何とでも言え。だけどアタシは、まだ諦めない……!」

 カーバンクルファントムの嘲りを跳ね除け、奏は杖代わりにしていたアームドギアを片手に持ち穂先を空へと向けた。まるで天高くに届けと言わんばかりに槍を掲げながら、奏は颯人への想いを胸に、自らの内側から湧き上がる歌を口にする。

「Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl……」
「なっ!?」
「奏ッ!」

 突如奏が口にしたのは、絶唱…………本来であればここぞと言う決め手の為に口にする歌であり、同時に奏にとってはその膨大なバックファイアに自ら使用を控えている筈の歌であった。

 改良されたLinkerにより奏自身が受けるバックファイアは大幅に軽減されているが、それでも絶唱クラスとなると決して軽視する事は出来ない。しかも彼女の場合、受けたバックファイアは全て颯人へと流れていくのである。ただでさえ今の颯人は例え生きていたとしても危険な状態だと言うのに、この上さらに追い打ちをかける様な真似をする奏に翼達は信じられないと彼女を見た。

「待って奏ッ! 今絶唱を歌っては……!」
「待てツバサッ!」

 すかさず翼が奏を止めようとしたが、ある事に気付いたガルドがそれを宥めて落ち着かせた。

「ガルド、何故止めるのッ!」
「よく見ろ、カナデの目を。カナデはまだ、何一つ諦めてはいない……!」

 絶唱の効果などを知っている装者達からすれば、奏の行動は半ば勢いに任せた自棄っぱちに見えても仕方がない。しかしガルドは、絶唱を口にする奏の目にしっかりとした強い意志が宿っている事に気付いたのだ。それは颯人もよくしていた目。決して諦める事無く、奇跡に手を伸ばして掴み取ると言う強い意志からくるものであった。

 翼達の注目を受けながら、奏は1人胸から溢れんばかりに湧いて来る歌を最後まで口にする。

「Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el zizzl…………」

 絶唱を奏が最後まで歌い切った。その瞬間、奏のガングニールが強い光を放ち、まるで太陽の如き炎の様な光で彼女の姿が見えなくなる。その光のあまりの強さに、翼達は勿論カーバンクルファントムですらも思わず手で顔を覆い光を遮ってしまった。

「な、なにが……!」
「奏……!」
「くっ!」


 奏の絶唱と、続く眩い光に誰もが目を塞ぎ、そして瞼の向こうの光が収まって目を開いた。

 そこに居た奏の姿は、S.O.N.G.の仲間達が知る姿とは大きく異なっていた。

「か、奏……その姿は……」
「エクス、ドライブ……? でも、何かが……」

 真っ先に目を引くのは、奏の背中から伸びた翼であった。それはこれまでに彼女達が何度か発現させたシンフォギアの最強形態と言えるエクスドライブに酷似している。ただし大きく変わっている部分がある。それは髪だ。まるで燃え盛る炎のように、髪の先端が光り、全身の装備もパーツの一部が光を放っていた。

 それは今までのエクスドライブにあらず。今の奏の状態に、真っ先に気付いたのは本部でモニターしていた技術陣であった。

『あれは…………! そうか、そう言う事だったんだッ!』
「エルフナインか? 今のカナデの姿は一体……?」

 何かに気付いた様子のエルフナインに、ガルドがどう言う事かと聞こうとした。だがそれに対する答えはなく、代わりに通信機からは了子とアリスの声が聞こえてきた。

『月遺跡の破壊によりバラルの呪詛も消えた……つまり…………あっ!』
『そうか、皆ッ! 絶唱よッ!』
「えっ! 明星女史、櫻井女史、どう言う事ですかッ?」
「そっちだけで納得してないで、私達にも詳しく……」

「ハァァァァァッ!!」

 翼とマリアが詳しい説明を求めようとするよりも前に、奏が1人カーバンクルファントムに向けて突撃する。メデューサとドレイクがそれを阻もうとするが、全身から燃え上がる様な炎を発しながら突撃する奏の動きは止められない。通常のエクスドライブですらただの攻撃が必殺技に匹敵する火力を有しているのだ。今の奏では槍の一振りで森を薙ぎ払い、山をも吹き飛ばすほどの威力を有していた。

「だぁぁぁぁっ!」
「くっ!?」
「ぐぉぉっ!?」
「ほぉ?」

 一撃でメデューサとドレイクを吹き飛ばしてしまった奏の力に、しかしカーバンクルファントムは全く動揺する事無く受け止めてみせる。カーバンクルファントムの右腕の腕輪から伸びた光の剣と、奏の振るう穂先が燃え上がる炎を模したような形状となった槍がぶつかり合った。

「おぉぉぉっ!」
「ふははっ!」

 雄叫びと笑い声が交錯する中、翼達の耳には了子達からの説明が響いた。

『ジェネシスにより月遺跡が破壊された。それはつまり、バラルの呪詛も消えたと言う事。即ち、これまで人類を縛ってきた呪いが消え去り、自由になった事を意味しています』
『バラルの呪詛は元々、人類の相互理解を阻みシェム・ハを封印する為のネットワーク・ジャマーだった。恐らくはそのジャマーの効果で、フォニックゲインの発生抑制とフォニックゲイン由来の力を持つもの……つまり、聖遺物との適合を阻害していたのよッ!』
『ですが今、皆さんと聖遺物の適合を阻害する物は1つとして在りません。皆さんッ! 今なら聖遺物の力を全て使える筈ですッ!』

 捲し立ててくるアリス、了子、エルフナイン。彼女らの言っている事を総括すれば、バラルの呪詛が無くなった事で装者達は適合係数が爆上がりしたも同然と言う事であり、今絶唱を口にすれば外部からのフォニックゲインの供給に頼っていたエクスドライブも全ての力を発揮できると言う事。

 それが形となったのが、今の奏でが会得した姿……命を燃やすほどの力を解き放てる、謂わばバーニングエクスドライブとも言える力だったのだ。

 そのバーニングエクスドライブの力でもって、奏はカーバンクルファントムを追い詰めていく。

「フッ! ハッ! でやぁぁぁぁぁっ!」

 余波だけで大気が燃え上がり、衝撃が地面を抉る。それほどの攻撃に晒されながら、カーバンクルファントムは涼しげな様子でそれを受け流していた。決め手となる攻撃がなかなか決められない事に、奏の顔にも次第に焦りが浮かんでくる。

「はぁ、はぁ、はぁ……クソッ!」
「おっとっと! フフッ、驚かせてはくれたが、それも所詮はこの程度だったかな?」
「舐めるなぁぁぁッ!」

 尚も嘲る様なカーバンクルファントムの言葉に、奏が吼えながらギアコンバーターから十字の光を放つとそこから炎の鳥、不死鳥が姿を現す。不死鳥は広げた翼から無数の火炎弾を放ち、その爆撃にカーバンクルファントムが動きを止めていると不死鳥はそのまま突撃しカーバンクルファントムと衝突して派手な爆発を起こした。

「喰らえぇぇぇぇぇぇッ!!」
[SOLARIS∞FIREBIRD]
「む、おぉぉ…………!?」

 辺り一帯を焦土に変えるほどの火力。それに巻き込まれれば例えファントムであろうと一溜りも無い。爆炎で何がどうなっているのか分からなかったが、奏の勝利を確信させるほどの一撃であった。

 果たして、炎と煙が晴れた時、そこにあったのは…………




 顔に大粒の汗を浮かべながらその場に膝をついている奏と、殆ど傷が無い状態で佇んでいるカーバンクルファントムの姿であった。

「はぁ、はぁ…………ぐ、くそっ……」

「なっ!?」
「そんなっ!?」
「嘘だろ……」
「あぁっ!?」
「奏さんッ!」

 膝をつく奏の姿に愕然となる翼達。その間にカーバンクルファントムは神の力で傷を修復し、無傷の状態に戻ると右手に魔力を集束させ始めた。

「ふむ、少し焦ったが、まぁこの程度か。頑張った方だと言っておくが、それもここまでだな」

 折角奏が命を賭して発現させたバーニングエクスドライブでも、カーバンクルファントムを前には無意味だったのだ。その事実にS.O.N.G.の仲間達の間に再び絶望が広がろうとしていた。

 しかしそんな中で、当の奏本人はと言うと口元に笑みを浮かべていた。

「へ……へへっ……」
「んん? 何が可笑しい? 絶望して、気でも触れたか?」

 最早全てが無駄であったと理解して、おかしくなり笑うしかなくなってしまったのかと思ったカーバンクルファントム。それに対し、奏が返した答えは否であった。

「残念だが、アタシはまだ絶望しちゃいない。いや、寧ろお前の見通しの甘さが面白おかしくて、笑いをここまで堪えるのが大変だったんだよ」
「何だと?」

 奏の言葉の意味が分からず首を傾げるカーバンクルファントムの姿が余計に面白かったのか、奏の口から零れる笑い声が大きくなる。その笑い声が煩わしくて、カーバンクルファントムは失望したように声のトーンを下げ、奏を黙らせようと埒外物理による攻撃をお見舞いした。

「もういい、戯言はこれ以上聞く必要もない。何を考えているのかは知らないが、耳障りだからその笑い声を引っ込めてもらうよ」

 カーバンクルファントムが埒外物理による攻撃を行おうとしているのを見て、翼とマリアが駆け出し奏を助けようとする。だが2人が辿り着くよりも早く、カーバンクルファントムの攻撃が奏に襲い掛かる。

「さようなら、天羽 奏。つまらない最期だったな」

 奏に向けて一直線に突き進む閃光。あれが直撃すれば奏も埒外物理により一撃で凍結粉砕されてしまうだろう。翼とマリアが必死に手を伸ばすが、閃光は無情にも彼女へと突き刺さろうとしていた。

「奏ぇぇぇぇッ!?」
「ダメェェェッ!?」

 2人の悲鳴が響く中、奏の口には変わらず笑みが浮かんでいた。その笑みを吹き飛ばさんと迫った白銀の閃光が…………









 突如としてその前に立ち塞がった存在により阻まれ弾かれた。

「何ッ!?」
「えっ!」
「あれは……まさか……!」

 光り輝く水晶の様な鎧を纏った戦士の姿をした人物。翼とマリアがその存在に目を見開くが、顔に浮かんでいるのは驚愕だけでなく歓喜であった。
 その人物の真正面に蹲っていた奏は、愛おしそうに安堵した笑みを浮かべながら口を開いた。

「遅いんだよ……」

 目にうっすらと涙すら浮かべながら奏が口にした言葉に対し、《《彼》》は仮面の奥で小さく笑い彼女の頭を優しく撫でながら答えた。

「俺がこういう登場シーンに拘るって、知ってるだろ? どうだ? なかなか盛り上がったんじゃないか?」
「バカ…………グスッ」

 何時もと変わらぬ軽口、何時もと変わらぬじゃれ合い。それが出来る事への歓喜と安堵に、奏の目から涙が零れ落ちる。彼はそんな彼女の目元の涙を優しく拭い、そっと彼女を抱きしめると振り返り空中に佇むカーバンクルファントムと向かい合った。

 見上げた先に居るカーバンクルファントムは、表情こそ分からないが言葉を失った様子で体をワナワナと震わせている。驚愕か、はたまた怒りか分からないが、カーバンクルファントムは震える声を必死になって絞り出した。

「き、貴様…………な、何故…………!?」

 震える声を上げるカーバンクルファントムに対し、奏の前に立つ彼は余裕を感じさせる声でこう返した。

「ただいま…………」

 ごく当たり前な、だがどこか途轍もなく相手を煽る様な声色と落ち着きようで、彼…………インフィニティースタイルのウィザード姿の颯人は自身の帰還を周囲に告げるようにそう口にするのだった。 
 

 
後書き
と言う訳で第263話でした。

絶望の中、奏がゲームオリジナルの形態であるバーニングエクスドライブとなりました。奏のガングニールにはこの形態は無かったのですが、サ終したXDUでは最後のイベントで奏もこの姿となり活躍したので、本作でもXVでこの姿のお披露目となりました。原作XVでも装者達がこの形態となれたのは、バラルの呪詛が無くなった事も大きく関わっているようなので。

それでも勝てないカーバンクルファントムでしたが、あわやと言うところで颯人が帰還してくれました。ヒロインのピンチに颯爽と駆け付け窮地を救う、古典的ですが王道の演出に颯人本人も満足している事でしょう。

そんな颯人はどうして帰って来れたのか? 月遺跡で何があったのかは、また次回描いていきます。

執筆の糧となりますので、感想評価その他よろしくお願いします!

次回の更新もお楽しみに!それでは。 
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