八条学園騒動記
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第八百八話 逃げることその二
「ヤクザ屋さんの言いがかりみないな強引なこじつけが通用するなら」
「ヤクザ屋さんって悪意で動くしね」
ベッカはこう言った。
「それでゆすったりして生きるから」
「だからヤクザ屋さんの言うことは聞かない」
「そうした時にヤクザ屋さんを捕まえるのが警察だし」
「そのヤクザ屋さんが警察になって」
サイトの中でそうした役割を担う様になりというのだ。
「自分達を批判したかで気に入らない作家さんにね」
「その作品にそう言いがかりつけて」
「それを運営が認めたら」
「もうそのサイトは終わりだよ」
その時点でとだ、ベッカはローリーに言った。
「二次創作禁止は兎も角ね」
「色々な小説投稿サイトがそうだし」
「けれどね」
「荒らしのこじつけがまかり通ったら」
「もうね」
その時点でというのだ。
「終わりで」
「皆それ見たら逃げるよ」
「自分の作品が荒らしの言いがかりで攻撃されて」
「運営がそれ鵜呑みにして作品消すなら」
「もう自分の作品置けないよ」
「何時荒らしに目を付けられて消されるかわからないから」
「普通にね」
それこそというのだ。
「逃げるよ」
「相当な馬鹿でもないと」
マルティもまさにと言った。
「皆逃げて」
「サイトも潰れるよ」
「安心して作品置けないとね」
「信用出来ない運営ならね」
「荒らしと結託しているとも思われるし」
二人もそれぞれ言った。
「荒らしを放置してその言うこと鵜呑みにするなら」
「少なくともまともな利用者なんて何とも思っていないことは明らかだし」
「だったらね」
「普通の人は逃げるよ」
「そのことに気付いたらね」
マルティはまさにと断言した。
「そうするね」
「そんなサイトはね」
「潰れて当然だよ」
「今何か必死にやってるけれど」
「人気取りに」
「馬鹿じゃないと」
マルティはそれならと話した。
「逃げるね」
「そんなことする運営を信じるなら」
ベッカはそれならと言い切った。
「破滅するよ」
「サイトがいきなり潰れて」
「自分の作品がなくなるよ」
「それで課金なんかしていても」
「それでもね」
そうであってもというのだ。
「それも全部なくなる」
「収益システムでお金あっても」
「同じだね」
「それもパーになるよ」
「そうした運営だと」
ローリーもどうするか察して言い切った。
「普通にそんなことするね」
「しかも利用者のお金を持ち逃げする位はね」
マルティはそうした悪事も想定して話した。
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