ハッピークローバー
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第百七十七話 計画その十
「幾ら何でも」
「日本の宮内庁の予算が六百億円で」
「日本の経済規模でそれだけ?」
「天皇皇后両陛下が三億円でね」
「一年でよね」
「宮内庁の予算もね」
そちらもというのだ。
「一年で六百億よ」
「一年の国家予算は何百兆の中で」
「それだけでね」
日本はというのだ。
「あそこは五千億」
「日本円にして」
「滅茶苦茶酷いでしょ」
「そんな予算の使い方じゃおかしくなるわね」
「そして他に強制収容所とか秘密警察とかに使って」
「残りで農業とかなのね」
「そんなのだから」
そうした国家予算の使い方だからだとだ、留奈は話した。
「あんな有様なのよ」
「何かあるとミサイル撃つし」
「それでああなのよ」
「馬鹿過ぎるわね」
インドの娘もここまで聞いて述べた。
「それはまた」
「だからいつも餓えていて」
「少子高齢化どころじゃないのね」
「いや、それが言える国は」
少子高齢化がというのだ。
「考えてみればそれだけね」
「幸せかも知れないわね」
「本当に北朝鮮みたいになったら」
「言えないわね」
「ええ、まあ普通こんな馬鹿な政治しないけれどね」
留奈はこのことは冷めた目で述べた。
「軍隊と将軍様の贅沢だけで国家予算の四割とか」
「漫画の馬鹿な王様がやるかしら」
「そんなレベルよね」
「そうよね」
「馬鹿過ぎて」
それでというのだ。
「普通はね」
「しないレベルのことね」
「というかそんな贅沢って」
留奈は卓球をしつつ首を傾げさせて言った。
「する必要ある?」
「一人で五千億円ね」
「インドのルピーでも相当でしょ」
「間違いなくね」
インドの娘も否定しなかった。
「マハラジャもびっくりよ」
「そうよね」
「それだけのお金一人で使わないわ」
「一年でそれなんてね」
「まさに国民を餓えさせて」
「自分だけがよ」
「馬鹿げてるわね」
つくづくという口調での言葉だった。
「本当に」
「また言うけれど両陛下三億円だから」
「比べ様がないわね」
「それでね」
そうであってというのだ。
「将軍様五千億円だから」
「日本の皇室が質素過ぎないかしら」
インドの娘はここでこう思った。
「むしろ」
「そうよね、けれど日本はそうで」
「宮内庁の予算は質素で」
「他に色々お金使っていて」
それでというのだ。
「その結果ね」
「少子高齢化で悩む位の余裕あるのね」
「深刻な悩みでも」
「食べられてお年寄りが増える位の余裕がある」
「長生き出来る人が多いのも余裕がないとね」
留奈はこのことにも気付いた。
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