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八条学園騒動記

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第八百七話 未熟者呼ばわりその四

「今はね」
「サイト潰れそうなんだ」
「というかそうした運営だと」
 ベッカは言い切った。
「皆嫌になるよ、荒らし対策こそね」
「運営のすることだからね」
「利用者に言いがかりつけて回るなんて」
 マルティに言った。
「もうね」
「最悪の荒らしだからね」
「そうした連中こそ真っ先にどうにかしないと」
「盗作とかを見付け出すのが口実でね」
「盗作も問題だけれどね」  
 創作について回る問題である、意図的に盗作を行いそれによって利益を得んとする不貞の輩はこの時代にも存在しているのだ。
「口実だから」
「盗作を見付け出すのは」
「そして糾弾するのは」
「その証拠に」
 マルティはベッカに話した。
「自分達の行動を批判する作家さんがいたんだ」
「その作家さん攻撃したんだ」
「最初はよってたかって言いがかりつけてきて」
「まさに荒らしだね」
「それで片っ端からブロックされたら」
 書き込み等を排除されればというのだ。
「思い知らせてやるとか言って」
「完全に私怨だね」 
 ベッカははっきりと見抜いた。
「それって」
「うん、それでね」
 マルティもそうだと認めた。
「その人の作品に言いがかりつけて」
「盗作って言ったんだ」
「それを運営に通報して」
「盗作になったんだ」
「それで作者さんが何処がどう盗作じゃないって言っても」
「運営は盗作って言ったんだ」
「荒らしの言いがかりが通ったんだ」
 マルティは眉を曇らせて言った。
「もうわかるよね」
「ああ、もうそのサイト駄目だね」
 ベッカは実際にわかった。
「荒らしの言いがかりが通るって」
「当然その作家さんサイトを出たし」
「そのことを知ってだね」
「皆出たよ」
 そうしたというのだ。
「どんどんね」
「それで今潰れそうなんだね」
「廃墟になっているよ、それで今更」
「運営必死になってるんだ」
「利用者をつなぐ止めようってね」
「無理だね」 
 ベッカはすぐにわかった。
「やった後じゃね」
「そうだね」
「荒らしの言い分聞いた時点でね」
「それで作品を消したら」
「小説サイトがそんなことしたら」 
 それこそというのだ。
「皆逃げるよ」
「そのこと知ったらね」
「僕もそうするね」
 ローリーも言ってきた。
「その時は」
「そうだね」
 マルティもそれはと応えた。
「僕もだよ」
「何時自分がってなるから」
「作品消されるかね」
「荒らしの言いがかりなんてね」
 ローリーはそれこそと言った。 
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