夢幻水滸伝
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第三百九十九話 不死使いその四
「そうですが」
「それでもやな」
「はい」
しかしというのだ。
「彼等も強いです」
「そやな、その巨人のゾンビもな」
「出しますね」
「ジャイアントゾンビもな」
こちらもというのだ。
「出してな」
「リョサ様のお力を見せますね」
「数万は出せるからな」
「人、獣、モンスターを出して」
「それでな」
そのうえでというのだ。
「僕の力を見せるわ」
「そうされますか」
「最初に力を見せるとな」
「戦っても勝てないとですね」
「ウルグアイの人達にわかってもらえるし」
「ここはですね」
「そうするわ」
こう言ってだった。
リョサは社長室を出てから市長とも話した、そのうえでモンデビデオを拠点とした勢力の旗揚げを宣言し。
何万もの自分が操る死体達を出した、すると。
「あの、もうです」
「周りの街や村がこぞってリョサ様の勢力に入りたいと言ってきています」
相談役になった親父と社長が言ってきた。
「そうなってです」
「凄いことになっています」
「こうなるとは予想してたけどな」
それでもとだ、リョサは二人に市庁舎に用意された自室で話した。
「予想以上や」
「街や村が加わってきている」
「そうなのですね」
「そや」
まさにというのだ。
「これはな」
「そうですか、しかしです」
社長はリョサの今の言葉を聞いて言った。
「いいことかと」
「勢力が拡大してな」
「一気に」
「それはその通りやな」
リョサも確かな顔で頷いた。
「ほなその街や村を統治するか」
「そうされますか」
「早速な、産業を盛んにしてな」
そうしてというのだ。
「治安もインフラもや」
「整えますか」
「そうしていくわ」
「あの、ですがお金は」
親父は予算の話をした。
「やはり」
「あまりないな」
「はい、モンデビデオにしても」
「そやから出来る限りや」
リョサは怪訝な顔で言う親父に話した。
「予算の範囲内でな」
「出来る限りですか」
「節約出来るところは節約して」
そうもしてというのだ。
「そのうえでな」
「やっていきますか」
「そや」
まさにというのだ。
「徐々にな」
「では予算編成も」
「考えていくわ」
そちらもというのだ。
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