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ドリトル先生とサーカスの象

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第五幕その六

「そうなのですね」
「はい、僕とは以心伝心で」
「ツーカーの関係ですね」
「長い間家族と一緒にいますので」
 だからだというのです。
「言葉を交えてもわかって」
「交えなくてもですね」
「目や仕草でもです」
 こうしたものでもというのです。
「よくです」
「わかりますね」
「はい」
 そうだというのです。
「よく」
「そうした間柄ですが」
「若し彼等がいないと」 
 それならというのです。
「僕は日常生活もです」
「過ごせないですか」
「はい、僕は家事が苦手で」
 そうであってというのです。
「彼等がしてくれるので」
「だからですか」
「はい、若しです」
 それこそというのです。
「彼等がいないと」
「どうしようもないですか」
「そうです」
 そうだというのです。
「トミーもいて王子もいて」
「それで、ですか」
「はい」
 まさにというのです。
「僕は暮らしていけています」
「そうしたこともあって」
「それで、です」
「先生は彼等とはですね」
「頼りにもしていますし」
 それにというのです。
「一緒にもいて絆もあるので」
「だからですか」
「言葉を交えずとも」
 それでもというのです。
「お互いに考えがわかり」
「理解し合えるのですね」
「そうなのです」
「人と人よりもですね」
 団長さんは先生のお話を聞いて言いました。
「生半可な関係よりも」
「はい、僕達はです」
「強く深いつながりがあって」
「それで、です」
 その為にというのです。
「わかります」
「素晴らしいですね」
「そう言って頂けますか」
「心から思いますので」
「だからですか」
「それに彼等の言葉もわかりますね」
「わかります」 
 先生はすぐに答えました。
「それぞれの生きものの言葉が」
「そうですね」
「虫の言葉もです」 
 それもというのです。
「わかる様になりました」
「そうなりましたか」
「学んで」
「虫の言葉もおわかりとは」
「それで言葉をアルファベットにしまして」
 虫のそれをというのです。 
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