おぢばにおかえり
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第八十六話 おぢばがえりその四
「確かに長いですね」
「だから無理はしないでね」
「そうしていさんでいくことですね」
「いさむことは当然にしても」
それでもです。
「無理はね」
「したら駄目ですね」
「そう、だからね」
新一君にくれぐれもという口調で言いました。
「無理はしないで休みながらね」
「やっていくことですね」
「あと夏休みの宿題もね」
こちらのお話もしました。
「忘れないでね」
「何か身体動かすと」
新一君は宿題と聞いて私にこう言いました。
「勉強はかどりますね」
「新一君はそうしたタイプなのね」
「よく歩いたりひのきしんさせてもらうと」
そうすると、というのです。
「自然とです」
「お勉強もはかどるの」
「そうです」
「身体動かすことがストレス解消になっているのね」
私はこう考えました。
「要するに」
「そうですね、スポーツはしないんですが」
「部活嫌いだったわね」
「入ると何されるかわからないってイメージありまして」
「中学でそんな場面見たらね」
顧問の先生が生徒にとんでもない暴力を振るう場面をです。
「そうなるかしらね」
「床の上で背負い投げですからね」
「受け身知らない子よにね」
「はい、そうです」
「受け身知らないとね」
柔道のそれをです、私は柔道はしないですが聞いています。
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