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金木犀の許嫁

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第七十話 忍者と武士その十一

「資本家が武器とかを売って儲ける為に」
「戦争を起こすというのですね」
「そうしたことを言う人もいますね」
「武器だけではないですね」
「売るものは」
「むしろ兵器は技術と設備にお金をかなりかけて」
 そうであってというのだ。
「市場が限られているので」
「儲からないですか」
「はい、それよりも」
 戦争を起こして兵器を売るよりもというのだ。
「平和になってもらい」
「他のものを売る方がいいですか」
「そうです、むしろ」
 幸雄はさらに話した。
「共産主義の方がです」
「戦争を好みますか」
「革命は何か」
 それはというのだ。
「戦争ですね」
「そうですね」
 確かにとだ、真昼も頷いた。真昼にしても革命が一体どういったものか歴史を通じて学んで知っているのだ。
「言われてみれば」
「実際ロシア革命はです」
 まさに共産主義の革命である。
「内戦になりました」
「物凄い人が死んだそうで」
「フランス革命でもです」
「そうでしたね」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「革命こそはです」
「戦争ですか」
「そして他国にもです」
「革命を起こさせますか」
「そしてそこに介入して」
「内戦ですね」
「そうもさせるので」
 だからだというのだ。
「共産主義の方がです」
「戦争を起こしますか」
「相手国を混乱させ」
 そうしてというのだ。
「革命を起こさせます」
「多くの犠牲が出てもいいんですね」
「革命の成功の為には」
「そうした考えですか」
「ですから」 
 それでというのだ。
「共産主義の方が戦争を好むので」
「平和にならないですね」
「間違ってもです」
 それこそというのだ。
「平和勢力ではありません」
「共産主義は」
「北朝鮮もです」
 この悪名高い国もというのだ。
「しょっちゅう仕掛けていますね」
「軍事的に」
「それを見てもです」
 北朝鮮の軍事的行動をというのだ。
「共産主義の方がです」
「戦争を起こしますか」
「はい、私はそう思います」 
 そうだというのだ。
「危険な思想です」
「歪んだ歴史観だけじゃなくて」
「あくまで私の考えですが」
「そうですか」
「まことにです」
 共産主義はというのだ。 
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