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博士の挑戦状

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第二百六十話

                 第二百六十話  冷麺のコシ
 冷麺を箸で食べてだ、小田切君は言った。
「このコシがです」
「よいな」
「この強さが」
「冷麺のウリじゃ」
 博士も冷麺を食べている、そのうえで小田切君に答えた。
「これがあるからじゃ」
「冷麺はいいですね」
「冷やし中華とは違う」
 冷麺はというのだ。
「当然素麺ともじゃ」
「やっぱり違いますね」
「緑豆を入れておるからな」
 だからだというのだ。
「それでじゃ」
「このコシですね」
「そしてこのコシがあるからな」
「美味しいですね」
「この味じゃ、しかも味がすっきりしておるからな」
 このこともあってというのだ。
「それでじゃ」
「焼肉の後にいいですね」
「そういうことじゃ」
 博士は食べつつ話した。
「わしも焼肉の後はな」 
「大抵冷麺ですね」
「それを食ってじゃ」
 そうしてというのだ。
「そのうえでじゃ」
「さらにですね」
「デザートもな」
「今回はアイスですね」
「それも食ってな」
 そうしてというのだ。
「終わるのじゃ」
「アイスも必須ですね」
「今はな。だがデザートはな」
 こちらはというと。
「アイスでなくてもよい」
「ケーキでも他のものでもですね」
「和菓子でも中華でもね」
「デザートはいいですか」
「うむ、しかしな」
 博士はそれでもと話した。
「どんなものでもデザートがあるとな」
「嬉しいですね」
「そうじゃ、ではアイスもな」
「はい、食べましょう」
「わしはバニラを頂くが」
「僕は苺を」
 小田切君は笑顔で応えた、そうしてコシのある冷麺を食べていく。丼の中にあるそれも実に美味かった。


第二百六十話   完


                 2024・4・6 
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