ドリトル先生とサーカスの象
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第三幕その六
マカロニグラタンとサラダを食べてです、団長さんは自分と同じものを食べている先生に対して言いました。二人で同じ席に向かい合って座って食べています。
「懐かしい味ですね」
「団長さんまさか」
「はい、八条大学出身でして」
先生に笑顔で答えました。
「大学を出てすぐにです」
「サーカス団に入られたんですね」
「最初はピエロでして」
そうであってというのです。
「長くいてです」
「今ではですか」
「団長です」
そうだというのです。
「やらせてもらっています」
「そうですか」
「生まれは岡山で」
そちらでというのです。
「高校からです」
「こちらの学園で」
「それで就職は皆を楽しませられて」
そうしてというのです。
「あちこちを旅出来る」
「そうしたお仕事ですか」
「それがいいと思いまして」
それでというのです。
「サーカス団に入りました」
「そうですか」
「そしてです」
そのうえでというのです。
「ずっと人に笑顔になってもらって」
「旅もですね」
「出来ています、ですが」
「ですがといいますと」
「サーカス団の事務所は神戸にありまして」
「そこで運営をしていますね」
「そうです、ずっと旅が出来るかといいますと」
それはといいますと。
「事務所勤務になれば」
「出来ないですね」
「そうした時は休暇の時にです」
「旅行に行かれますか」
「そうしています」
先生に笑顔でお話しました。
「団長になる前もです」
「事務所勤務で」
「それで、です」
そうであってというのです。
「神戸にいました、サーカス団と事務所を行き来しています」
「常に団にはいないですね」
「企業ですから」
サーカス団もというのです。
「そうなります」
「そうなのですね」
「はい、そして」
それにというのだ。
「神戸にいましても」
「旅行を楽しまれていますか」
「そうしています、その時は家族を連れて。あとです」
団長さんはさらにお話しました。
「団もいつも興行をしていません」
「一年中ではないですね」
「日本各地を巡っていますが」
それでもというのです。
「本拠地は神戸にありまして」
「鉱業をしていない時はですね」
「神戸にいまして」
そうしてというのです。
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