ドリトル先生とサーカスの象
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二幕その十一
「悪いことをしようと思ったら」
「政治家の立場を悪用して」
「当選することもあるんだ」
「とんでもないことですね」
「だからその人の言っていることをね」
「よく聞くことですね」
「嘘は嘘だよ」
それに過ぎないというのです。
「それに過ぎないからね」
「だからですね」
「その人の言うことをよく聞いたら」
そうすればというのです。
「きっとね」
「嘘かどうかわかりますね」
「そうだしね」
「幾ら大声で何度言っても」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「嘘吐きだってわかったら」
「当選させないことですね」
「その人がケニーのことで何とも思わない様なら」
「嘘吐きのうえに」
「政治家になったらどうかな」
「恐ろしいことになりますね」
「その国や地域のことは考えないで」
そうであってというのです。
「自分の為だけにね」
「何でもして」
「そして他の誰がどうなってもですね」
「冷たくですね」
「無関心だよ」
そうであるというのです。
「だから本当にね」
「恐ろしいことになりますね」
「そしてこんな人が一度失職して」
そしてというのだ。
「また立候補してもね」
「投票したら駄目ですね」
「若しまた当選させるなら」
その人をというのです。
「その国や地域の運命はね」
「決まりますね」
「自分で地獄に堕ちる様なものだよ」
それこそというのです。
「だからね」
「また当選させるなら」
「その国や地域の人達はとんでもなく愚かで」
そうであってというのです。
「絶対にね」
「碌なことにならないですね」
「地獄に堕ちて」
そうしてというのです。
「泣くことになるよ」
「そうなりますね」
「自分の選択でね」
それでというのです。
「そうなるんだよ」
「そうですよね」
トミーも確かにと頷きました。
「それもまた民主政治ですね」
「そうだよ」
先生は真剣なお顔で頷きました。
「いい人を見ないでね」
「とんでもない人を選ぶと」
「自分達が泣くことになるんだ」
「そうした人達がとんでもないことをして」
「つまり民主主義は有権者がある程度賢くないと」
さもないと、というのです。
「衆愚政治に陥ってね」
「自分達が泣きますね」
「地獄に堕ちてね」
そうしてというのです。
「そうした一面もあるんだ」
「よく覚えておかないといけないですね」
「絶対にね」
「本当にそうですね」
「そこを間違えると」
そうすると、というのです。
ページ上へ戻る