世界の礎
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第二十二話 管理その三
「冒険者も法の下に置き」
「無法はさせない様にし」
「統制していく」
「左様ですね」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「クエストも報酬もな」
「政府が管理し」
「冒険者の生活も安定させる」
「そうもしていきますか」
「さもないと生きていく為にだ」
まさにその為にというのだ。
「悪事に走る」
「賊にもなりますね」
「そうなるからな、クエストには日雇いの仕事も入れる」
そうしたものもというのだ。
「そしてだ」
「働いてもらい」
「収入も得てな」
「安定して暮らしてもらいますね」
「クエストを限るとな」
そうすると、というのだ。
「賊やモンスター退治等にな」
「なるのでそれではですね」
「仕事が限られてな」
そうなりというのだ。
「どうしてもだ」
「報酬が安定せず」
「そうなりだ」
「暮らしもそうなるので」
「様々なクエストを出させる」
「雑用というものもですね」
ここで言ったのはアモナスロだった。
「行わせますね」
「そうだ、だが雑用と言ってもだ」
「それは仕事ですね」
「雑用は馬鹿に出来ない」
決してとだ、義青は断言した。
「そうした仕事を地道にこなしてこそだ」
「世の中は動き」
「また雑用を馬鹿にする輩を見るのだ」
義青は話した。
「仕事が出来るか」
「出来ないですね」
「采配や書類のサインや専門的な技術を用いてもだ」
そうしてもというのだ。
「それだけが仕事ではない、水面上だけでなくだ」
「水面下でもですね」
「仕事はありむしろだ」
「水面下ですね」
「そちらでどうかだ」
重要であるのはというのだ。
「決まるものだ、雑用を馬鹿にするということはだ」
「水面下のそれを馬鹿にしていて」
「そしてだ」
そういうことでというのだ。
「仕事が出来る筈がない」
「そういうことですね」
「そして世の中もな」
「動かないですね」
「それでクエストにもだ」
「出していきますね」
「そうする」
まさにというのだ。
「次々とな」
「そうした仕事も多く」
「専門で就いている者も多くだ」
「企業もありますね」
「そうだが」
それでもというのだ。
「人手が足りない時もある」
「清掃でも工事でもですね」
「そうした時はな」
まさにというのだ。
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