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星河の覇皇

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第八十八部第四章 当直任務の様にその七十八

「しかし」
「それでもですね」
「何が起こるかわかりません」
「政治というものは」
「ですからマウリアともです」
 友好国であってもというのだ。
「衝突する可能性を考慮し」
「そうしてですね」
「衝突した際は」
 まさにその時はというのだ。
「万全の備えで以てです」
「統一された力で、ですね」
「退けられる様にすべきです」
「だからですね」
「マウリアにも警戒し」
 そうしてというのだ。
「軍事力の統一はです」
「維持しますね」
「連合全体を防衛する中央政府軍が健在ならば」 
 その統一がというのだ。
「それならです」
「連合を守れますね」
「ですから」
「中央政府軍はですね」
「まとまりを維持します、各国軍だけでは」
 八条は中央政府軍創設までの状況も話した。
「やはりです」
「まとまりに欠けますね」
「有事には中央政府の指揮下に入ろうとも」
 国家元首である大統領のだ。
「やはり平時はです」
「各国政府の所属なので」
「まとまりはです」
「ありませんね」
「言語や軍制度、兵器の口径等は同じでも」
 それでもというのだ。
「所属がばらばらですと」
「どうしてもですね」
「統率が難しく」
 そうしてというのだ。
「まとまりに欠けます」
「それが現実ですね」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「国防はです」
「各国軍のままであるよりも」
「統一された軍がです」
「必要であり」
「それがようやく創設されたのです」
 中央政府軍がというのだ。
「ですから」
「これからもですね」
「それを維持しましょう」
「そうすべきですね、まとまりがないことは弱点です」
 バールもそうだと語った。
「ですから」
「それ故に」
「中央政府軍は必要であり」
 そしてというのだ。
「その力で、です」
「連合を守りますね」
「そうしましょう」 
 こう八条に話した。
「そうすればエウロパ軍もです」
「恐れることはありません」
「例え潜水艦を持とうとも」
「対することも出来ます」
「では」
「はい、そのことを念頭に置きつつ」
 連合軍の統一をとだ、また八条は語った。 
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