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八条学園騒動記

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第八百三話 和歌を詠む位その九

「破滅するわよ」
「そうなるわね」 
 彰子もそれはと返した。
「頭が悪くてね」
「性格が悪いとね」
「性格悪いとそのうち誰も寄らなくなるし」
「何があっても助けなくなるわ」
「それでね」
 そうなりというのだ。
「頭も悪いと」
「馬鹿なことをしてね」
「破滅するわね」
「詐欺師なんてね」
 そう呼ばれる犯罪者達はというと。
「いつもよ獲物を探してるのよ」
「騙せる人を」
「だから極端に頭悪い奴見付けたら」
「来るわね」
「それで性格が悪くて」 
 またこのことを話した。
「人を馬鹿にして自分は頭がいい、真実を知ってるとか」
「そう勘違いしていたら」
「もう簡単によ」
 そう言っていいまでにというのだ。
「騙されるわ」
「それでお金巻き上げられるのね」
「そういう馬鹿っておだてたらすぐに乗るから」 
 そうなるからだというのだ。
「陰謀論とか信じて」
「それでなのね」
「騙されるわ、しかもこうした馬鹿って品性もないから」
「品性は大事よ」
 彰子はすぐに言った。
「魂は売ってもね」
「品性は売るなよね」
「そう言われる位のね」
 そこまでのというのだ。
「大事なものでしょ」
「そうよね」
 七美もその通りだと答えた。
「それもよ」
「ないから」
「下品だと下品な奴に騙されるのよ」
「下品な詐欺師に」
「そう、人を騙すこと自体品性ないしね」
「犯罪でね」
「そんな馬鹿は本当にね」
 下品さもネックとなりというのだ。
「簡単に騙されて」
「お金巻き上げられて」
「そうなってね」
 それでというのだ。
「破滅するのよ」
「そうなるのね」
「そして性格が悪くて」
「皆から見捨てられているから」
「誰も助けないし」
 そうなっていてというのだ。
「確実によ」
「破滅するのね」
「そうなるのがね」
「関の山ね」
「普通に頭が悪い人は」
 そう言われる人はとだ、七美は話した。
「よくもなるのよ」
「悪いのが」
「学んでね」
 そうしてというのだ。
「賢くなるのよ」
「成長するってことね」
「そう、あとね」
「あと?」
「馬鹿って言われても」
 それでもというのだ。 
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