| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十八部第四章 当直任務の様にその六十七

「今に至ります」
「左様ですね」
「そしてそれはです」
 八条はさらに言った。
「我々も同じです」
「確かに」
 その通りだとだ、劉は答えた。
「連合の者達が真に賢明であるならば」
「そうしたことはです」
「わかっておくことですね」
「エウロパ人に備えられる筈がない」
「そうした考えは持たないことですね」
「何度も言いますが彼等も人間です」
 自分達と同じというのだ。
「ですから」
「それで、ですね」
「彼等もやがてはです」
「潜水艦を持ちますね」
「そうなります」
 こう言うのだった。
「そしてです」
「我々の前に立ちはだかりますね」
「そうなります」
「だからですね」
「気をつけて」
 そうしてというのだ。
「ことを進めていきましょう」
「それが重要ですね」
「まことに」 
「潜水艦を使って来るなら」
 エウロパ軍がとだ、劉は述べた。
「それにどう対するか」
「それが今私が気をつけてと言ったことです」
「そうですね」
「潜水艦は絶大な威力を発揮しました」 
 二度の世界大戦そして以後の国際政治での軍事の分野でだ。
「まことに。ですが」
「無敵ではありませんでした」
「むしろです」
「潜水艦程弱い艦艇もありませんでした」
「駆逐艦に哨戒機にヘリとです」
 八条はこうした兵器を挙げていった。
「何かとです」
「敵が多かったですね」
「それも天敵が」
「見付かれば撃沈されるだけで」
「その撃沈してくる相手もです」
「多かったですね」
 バールが応えた。
「実に」
「日本も潜水艦に苦しめられたので」
 二次大戦の時だ、通商路を破壊され多くの艦艇を撃沈もされた。
「それにどう対するか」
「そのことを考えて」
「そしてです」
 それでというのだ。
「対潜装備を徹底させました」
「その装備はかなりでしたね」
 バールもそれはと話した。
「駆逐艦、護衛艦でしたね」
「海上自衛隊では軍艦はそう呼んでいました」
 護衛艦とだ。
「その頃は」
「そうでしたね」
「その護衛艦の対潜装備はかなりのもので」
 魚雷等を搭載していた、それで潜水艦を発見したならば即座に攻撃出来る様になっていたのである。
「対潜へリも充実していて」
「哨戒機もです」
「多く持っていましたね」
「ですから」
 それでというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧