夢幻水滸伝
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第三百九十五話 パンパの野戦その四
「ウルグアイの三十万、ペルーの二十万の補給をね」
「行っていきます」
「これからも」
「宜しくね」
二人に告げた、そしてだった。
水軍のことも話した、そのうえで南米の海の東西のそれぞれの動きを任せた。貝殻を用いて全て話してだった。
アレンカールは自身が率いる軍のことに戻った、軍はラプラタ川に添って南下を続けていた。そのうえで敵軍の動きを見ているが。
彼等がロザリオに入ったと聞いてだ、レコンキスタとサンタフェの中間にいる彼はそれではと話して言った。
「やっぱりパラナとサンタフェは無理ね」
「二つの街の掌握はですね」
「間に合わへんわ」
マリアに話した。
「残念やけどね」
「それではそれは諦めますね」
「ええ、けどセスペデスちゃんはサンチアゴデルエステロをこちらに加えて」
使者を送って降したのだ。
「アニャツヤもそうしてね」
「こちらに向かっていますね」
「そやから合流するわ」
彼と彼が率いる軍と、というのだ。
「確実にね」
「インペルさんと戦う前に」
「そうなりますか」
「ええ、ここで十万の援軍は有り難いわ」
マリアとイザベルに話した。
「ほんまにね」
「そうですね、ほなですね」
「合流してですね」
「決戦よ、そして川には機雷を敷いてね」
ここでまた川について話した。
「敵の水軍を止めるわ」
「川から攻めようとしても止めますね」
「また上流にまで行ってそこから軍を出して挟み撃ちにすることも」
「インペルちゃんもそうするって考えられるけれど」
それでもというのだ。
「そうした動きは止めるのよ」
「機雷を以てですね」
「そうしますね」
「そうよ、民間船用の道はちゃんと設けて」
機雷原の中にその機雷を敷いていない場所を設けてというのだ、アレンカールはここでもそうすることを話した。
「通れる様にしつつね」
「誘導もして」
「そうした船が機雷に触れない様にして」
「そうしながらね、そしてね」
そのうえでというのだ。
「敵の水軍を足止めもしながら」
「陸で戦う」
「そうしますか」
「そうするわ、あと今我が軍は川の西岸を南進しているけれど」
そうしているがというのだ。
「東岸にもよ」
「兵を置いてですね」
「そちらに敵が来るのを防ぎますね」
「そうするわ、川の幅が広いから対岸は攻撃出来へんけど」
ラプラタ川は大河であり幅はかなりのものだ、同じ地球とはいえその面積は起きた世界のこの星の五倍があるので尚更である。
「それでもね」
「対岸を掌握されへん為に」
「そうもしますね」
「そうするわ、そしてね」
「戦いますね」
「インペルさんの軍と」
「ええ、十四万の敵に六十万で戦って」
そうしてというのだ。
「勝つわ」
「わかりました、それでは」
「まずはセスペデスさんとあの人の十万の軍と合流しましょう」
二人もそれではと応えた、そしてだった。
そのまま南下していきセスペデスと彼が率いる十万の軍と合流した、そこでアレンカールは彼に対して言った。
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