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ハッピークローバー

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第百七十三話 牛乳その二

「信じたらいけないわよ」
「栄養がないとかか」
「あるから」
 しっかりと、という口調での言葉だった。
「高温で二秒か三秒で熱消毒しても」
「そうなんだな」
「その漫画兎に角文明とか大きな会社が嫌いで」
 そうであってというのだ。
「何でも滅茶苦茶非科学的でね」
「何か読んでると変な奴しか出ないんだよな」
 鳴海はどうかという顔でかな恵に応えた。
「ものすげえ短気で野蛮で頭悪そうな」
「そんな人ばかり出るのよね」
「何でもないことでな」 
 傍目から見てだ。
「怒り狂うな」
「まともじゃない人ばかり出るわね」
「父ちゃんが言うには無教養で下品な」
 そうしたというのだ。
「そんな奴ばかり出てな」
「それでよね」
「父ちゃんも読まない方がいいってな」
「おじさんも言ってるのね」
「他にも言ってること出鱈目ばかりだってな」
「私もそう思うわ」
「そういえば主人公もな」
 その新聞記者もというのだ。
「化学調味料ちょっと使ってるとな」
「それ普通でしょ」
 かな恵は料理部の人間そして家でも料理をしていることから鳴海に答えた、今二人で食べている自分が作った弁当のことも含めてだ。
「使い過ぎはよくないけれど」
「身体によくないよな」
「使い過ぎはね、程々ならね」
「いいか」
「ええ、それで化学調味料使ってると」
「もうお店の中でな」
「暴れ回るのよね」
 かな恵もまさにと返した。
「営業妨害レベルで」
「スマホで撮ってネットで流したら炎上だよな」
「バイトテロみたいにね」
「同じことだしな」
「営業妨害だからね。もうインスタント食品や冷凍食品は出ないし」
 作中においてだ。
「チェーン店にも行かないし」
「すげえ偏ってるな」
「そう、だからおじさんの言う通りね」
「読まない方がいいか」
「読んで変な影響受けたら頭が悪くなるって」 
 その様にというのだ。
「聞いてるし」
「じゃあ牛乳のこともか」
「気にしないでね」
「それで牛乳飲んでいいか」
「大体お店の中で口に合わないからって暴れるなんてね」
 そうした行為はというのだ。
「新聞記者の取材でやってもね」
「絶対に許されないな」
「本当にネットに流したら」 
 そうした行為をというのだ。
「炎上して会社自体がね」
「すげえ叩かれるな」
「何とか新聞社の取材の実態とか言われて」
 そうなりというのだ。
「本当に炎上するわ」
「そうなるか」
「マスコミでも悪いことしたらね」
 そうすればというのだ。
「報いは受けないとね」
「駄目だな」
「そう、マスコミと学校の先生はね」
 この二つの職業はというのだ。 
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