夢幻水滸伝
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第三百九十四話 ウルグアイでの合流その十一
「船が沈みます」
「そうなるわね、そやから機雷があるとね」
「除去せんとあきません」
「それが足止めになるわね」
「そうですね」
「当然インペルちゃんは除去してくるわ」
アレンカールは彼がそうすると読んでいた、星の者として非常に優れた水軍の指揮を行う彼なら当然だというのだ。
「間違いなくね。そやけどね」
「そこがですね」
「狙いよ」
「足止めをすることが」
「水軍を使って進むならその水軍を足止めする」
「それが大事ですね」
「陸軍だけで進んでもね」
仮にインペルがそうしようともというのだ。
「陸軍が突出してね」
「戦力が分散し」
「当然叩かれるから」
分散された戦力をというのだ。
「それはないわ」
「水軍と陸軍が連携して動いているのなら」
「そやから陸軍も止まるわ」
彼等の進軍もというのだ。
「そやからね」
「ここはですね」
「機雷原を敷いて」
そうしてというのだ。
「足止めをするわ、ただラプラタ川は民間の船もよおさん行き来してるから」
「そちらの便も計りますね」
「機雷原の間に船が通れる道を設けるのよ」
「機雷を敷かずに」
「そう、警戒の船も置いてね」
そのうえでというのだ。
「その道、川のそれをね」
「通ってもらうのですね」
「そうするわ、若し間違えて機雷に触れて」
「民間の船がそれで事故を起こしたなら」
「すぐに救助するわ」
「その小舟に乗っている将兵で」
「そうするわ、戦はしてもね」
そうしてもというのだ。
「戦うのは軍人同士やないとね」
「民間人は巻き込んらあきませんね」
イザベルもそれはと頷いた。
「ほんまに」
「そうよ、出来るだけね」
「それが大事ですね」
「そやからね」
だからだというのだ。
「今回もね」
「そうしていきますね」
「戦はしても民間人は巻き込まへん」
「そこは徹底しますね」
「民間人を巻き込んだら」
そうした事態を起こせばというのだ。
「世界を救う星の子としてね」
「どうかですね」
「そやからね」
そう考えられるからだというのだ。
「ほんまにね」
「そうしたことは避けますね」
「そうしていくわ」
「そういうことですね」
「そうよ、ほな機雷原を敷いて」
「進撃を止めて」
「戦を挑むわよ、その場所はね」
機雷原を敷いてそうする場所はというと。
「出来ればパラナ、サンタフェを手に入れて」
「二つの街を拠点としてですか」
「迎え撃って戦いたいけれど」
それでもとだ、アレンカールは微妙な顔になって述べた。
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