新ヘタリア学園
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第四千百六十二話 カルタゴという国
第四千百六十二話 カルタゴという国
ローマとカルタゴが三度も戦ったことは歴史上とても有名なことです、そのローマが日本にお話します。
「強かったな」
「三度の戦いのどれもですね」
「海軍が強くてな」
カルタゴは海運国家でした。
「象も使ってきたんだよ」
「ハンニバルさんですね」
「それで街の城壁もな」
カルタゴのそれもというのです。
「三重でな」
「堅固でしたね」
「兎に角強かったな」
「そうでしたね」
「けれど今思うとな」
ローマは笑って言いました。
「ペルシャの野郎には散々だったからな」
「東の方で、ですね」
「あいつよりは戦いやすかったか」
「ローマさんとしては」
「二回目は特に危うかったけどな」
「勝つことは勝ったので」
「そうなるな」
ローマにとってカルタゴはそうした敵でした、そして今もその死闘が歴史に残って語り継がれています。
第四千百六十二話 完
2025・6・2
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