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世界の礎

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第二十話 広大な土地その三

「獣やモンスターが非常に多くな」
「強いです」
「環境も過酷だが」 
 それと共にというのだ。
「そうした場所だ、だがシベリアは極めて寒いが」
「環境もですね」
「この二つの地域と比べるとな」
 アマゾンそしてサハラ砂漠と、というのだ。
「かなりだ」
「ましですね」
「そして獣やモンスターもな」
 彼等もというのだ、義青はこうした地域の知識も神々の塔を踏破した時に知識の一環として手に入れているのだ。
「少なく強さもだ」
「その二つの地域と比べると」
「遥かにましだ」
「そうなのですね」
「むしろこの二つの地域が異常だ」
 義青は真顔でこうも言った。
「地獄の様だな」
「あまりにも過酷で」
 ジャンヌが言ってきた。
「人が一人で入りますと」
「すぐに命を落とすな」
「獣やモンスターに襲われるか」
 若しくはというのだ。
「その自然にです」
「飲みこまれるな」
「そうなります」
「そうだな」
「アマゾンは暑く雨も多く」
「疫病の巣でもある」
「そしてサハラ砂漠はです」
 ジャンヌは今度はこの地の話をした。
「まさにです」
「文字通り砂漠でな」
「そうでありまして」
「日中はあまりにも日差しが強くな」
「暑く」
 そうであってというのだ。
「夜はです」
「逆に寒い」
「凍えるまでに」
「だから迂闊に入るとな」
「それだけで命を落とします」
「獣やモンスターに襲われずともな」
「どちらも踏破はです」
 それはというと。
「非常に難しいです」
「この世界の二大秘境でな」 
 実際にそう言われている、そしてその中に入って生きて帰って来なかった者の話も実に多く調査隊もかなりの危険に逢ってきている。
「調査も難航した」
「実に」
「空からでもな」
「空も獣やモンスターが多く飛んでいます」
「ドラゴンまでな」
 非常に数が少ない強力なモンスターとしてこの世界では知られている。
「棲息しているな」
「彼等までも」
「他の地域では滅多に見られないが」 
 個体数が非常に少ないからだ、一生ドラゴンを見ない者が非常に多い。
「しかしな」
「アマゾンやサハラ砂漠ですと」
「他の地域よりもだ」
「よくドラゴンに逢います」
「浮島でもな」
 アマゾンやサハラ上空のだ。 
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