新オズのブリキの樵
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十二幕その二
「今夜もそうなら」
「それならね」
「これ以上はないまでに幸せだよ」
「そうよね」
「僕の趣味はね」
トトはにこにことしてお話しました。
「遊んで食べてね」
「寝ることよね」
「そうだよ」
こう言うのでした。
「どれも大好きだよ」
「だから今夜もなのね」
「よく寝るよ」
そうだというのです。
「それこそね」
「朝までよね」
「じっくりと寝るよ」
「私もするわ」
「さて、お風呂に入ってパジャマに着替えて」
モジャボロはとても楽しそうに言いました。
「ベッドに入ったら」
「寝よう」
教授も言います。
「睡眠は学問にもいいからね」
「頭を休めるからだね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「休めて回復して」
「まただね」
「学ぶものだからね」
それ故にというのです。
「ここはね」
「ゆっくりとだね」
「休んで」
そうしてというのです。
「明日の朝からだよ」
「また頑張ろう」
「そうしよう」
「しかし」
ここで、です、ラベンダー熊は言いました。
「寝る必要がないのなら」
「うむ、夜もである」
「楽しもうぞ」
王様と伍長が応えました。
「歌って踊って」
「お喋りもしてな」
「丁度観たい映画もあるし」
「それならである」
「皆で観ようぞ」
「休むことは楽しいことでも」
休める人はです。
「休む必要がないなら」
「それならである」
「夜も楽しめばいいである」
「それではである」
「歌って踊ってお喋りをしてである」
そうしてとです、王様も伍長も言います。
「そしてである」
「楽しむことである」
「映画もね」
今から観ることも楽しみにしています、そうしたお話をしてです。
皆で寝る準備に入ります、それぞれのお部屋に入って身体を奇麗にしてパジャマを着てそうしてですが。
寝ようとしますがジョージ達五人はドロシ―と同じお部屋で同じ天幕付きの白いベッドで寝ると聞いてです。
「いいんですか?」
「ドロシーさんと一緒なんて」
「同じお部屋で休んで」
「しかも同じベッドなんて」
「いいんでしょうか」
「いいのよ、皆で寝るのもね」
ドロシーは驚いている五人に笑顔で言いました。
「いいものよ」
「ですが」
ジョージはそれでもと言いました。
ページ上へ戻る