ハッピークローバー
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第百七十二話 心地よい朝その九
「お酒は色々あるけれど」
「お酒はなの」
「ワインがやたらある時もあれば」
一華に話した。
「日本酒とかビールとか」
「色々あるの」
「量は多いのよ」
酒のというのだ。
「これでもかってね」
「種類はその日によって違って」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「皆予習時間が終わったら飲む子はね」
「どんどん飲むのね」
「そうするけれどおつまみは」
「お豆腐はいつもあるのね」
「それでどんなお酒にも合って」
そしてというのだ。
「食べやすいでしょ」
「あっさりしていてね」
「だから皆ね」
「食べるのね」
「国籍問わずね、それで私もね」
「お豆腐好きなのね」
「そう、特に冬に」
この季節にというのだ。
「湯豆腐にしたら」
「好きなの」
「あったまるしね、けれど納豆はね」
同じ大豆から作られるものでもというのだ。
「臭くてね」
「好きじゃないのね」
「とんでもない臭さでしょ」
「だからウォッシュチーズよりましでしょ」
「そうかしら、あああとチーズもおつまみでいつもあるわね」
「そっちもなのね」
「思い出したわ、ただそっちのチーズは」
ウォッシュチーズはというのだ。
「殆どないわね」
「当たり前ね」
まさにとだ、一華は即答した。
「あんな臭いのはね」
「いや、だからね」
「そう言うとなのね」
「納豆の方がよ」
「お互い堂々巡りね」
「そうね、もうこれは昔から食べていてね」
「慣れてるかどうかね、まあ最強はね」
臭いのする食べものでというのだ。
「スウェーデンのあれね」
「シュールストレミングね」
「たまにうちの学校でも食べる子いるでしょ」
「ええ」
一華はそづだと答えた。
「怖いものみたさみたいにね」
「うちの学園もの好きの子も多いから」
「わざわざ取り寄せてね」
そのスウェーデンからだ。
「そしてね」
「そのうえでね」
「そう、食べるけれど」
「その臭さときたら」
それこそというのだ。
「納豆もウォッシュチーズもね」
「軽々と越えるのよね」
「世界最強の」
「恐ろしいまでの臭さだってね」
「言われてるわね」
「あの臭さときたら」
さらに話した。
「お部屋の中で食べられない」
「臭いが充満して」
「そうなるから」
だからだというのだ。
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