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八条学園騒動記

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第八百一話 先生が怒る時その七

「また膿や癌細胞が出ない様に」
「注意することね」
「そう思うわ」
 彰子に真顔で話した。
「私はね」
「そこまでしないと」
 さもないと、というのだ。
「駄目と思うわ」
「先生の方は」
「兎に角酷い先生多過ぎだから」 
 連合はというのだ。
「本当にね」
「それで酷い先生を追い出して」
「組織も潰してね」 
 教師の組合もというのだ、連合で最も偏向しマフィア化もしているおぞましい犯罪組織とさえ言われている。
「そしてね」
「いい人を先生にしていくのね」
「エウロパだってね」
 連合の敵であるこの国もというのだ。
「先生はちゃんとしてるし」
「まともな人が先生になって」
「まともなことをしているのよ」
「暴力も振るわないのね」
「絶対にね」
 そうだというのだ。
「セクハラとか横領もね」
「していないわね」
「あってもね」  
 それでもというのだ。
「連合の千分の一らしいわよ」
「先生が起こす犯罪は」
「むしろ異常に多いわね」
「連合の場合は」
「先生が起こす犯罪がね」
「犯罪発生率が高いてことね」
「しかもわかってるだけだから」
 そうだというのだ。
「わかっていない犯罪なんてね」
「わかっているのが氷山の一角ね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「ヤクザ屋さんみたいに」
「悪いことをしていて」
「かなり酷いから」
 それでというのだ。
「本当にまともな人をね」
「先生にしないと駄目ね」
「エウロパみたいにね」
「エウロパよりずっと酷いって」
 彰子は顔を曇らせて言った。
「駄目よね」
「あんな国よりってね」
「エウロパっていうと」
「もう最悪だからね」 
 七美は連合市民として応えた。
「あそこは」
「何もかもが悪い」
「貴族がやりたい放題で」
「そんな国だから」
 それでというのだ。
「あそこより酷いなら」
「何とかしないとね」
「そうよ、大体機嫌が悪いと殴る蹴る罵る」
 暴力をこう表現した。
「これでクビにならないお仕事なんてね」
「ないわよね」
「何があってもよ」 
 それこそというのだ。
「暴力は駄目」
「普通はそうだしね」
「暴力は犯罪で」 
 そうであってというのだ。
「振るったらその時点でアウトよ」
「それが一般常識よね」
「それが通用しないのは本当にヤクザ屋さんか」
 アウトローの世界かというのだ。 
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