| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

新オズのブリキの樵

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十一幕その十一

「政府としてもね」
「オズの国では言っているね」
「ええ、ただオズの国は連邦国家で」
 そうであってというのです。
「エメラルドの都は言うなら連邦政府で」
「都自体にも政府があるしね」
「国としてのね、私達は連邦政府よ」
「アメリカで言うね」
「だから最高裁判所とかもあっても」
 それでもというのです。
「オズの国の各国政府もね」
「存在していてね」
「権限も強くてね」
 そうであってというのです。
「各国の法律もあるし」
「そこは守られるね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「絶対にね」
「そうだね」
 樵も確かにと頷きました。
「ウィンキーだってそうだしね」
「オズの国は連邦国家ということはね」
「外の世界のアメリカと同じで」
「ちゃんとわかっているわ」
「ドロシーもね」
「だからオズマはオズの国の国家元首でもね」
 そうであってもというのです。
「独裁者かというと」
「違うね」
「決してね」
 このことも断るのでした。
「そこは違うわ」
「そうだね」
「そしてね」
 そうであってというのです。
「今お話していることも」
「都の方で言っても」
「各国の法律はね」
 それはというのです。
「ちゃんとね」
「守るね」
「そうしているのよ」
「若しオズの国にある国が一国なら」
 かかしはそれならと言いました。
「もうね」
「オズの国じゃないわ」
「そうまで言えるね」
「このことはオズの国が出来てね」
「それ以来のことだね」
「そうだから」
 それ故にというのです。
「もうね」
「私達もよ」
「そのことを守るね」
「何があってもね」
「そう、若しドロシー達が法律を守らないのなら」
「どうしようもないわ」
「公のことでも」 
 それでもというのです。
「何をしてもいいのなら」
「それは独裁者でね」
「オズの国は滅茶苦茶になるよ」
「確実にね」
「だから皆法律を守って」
 そうしてというのです。
「僕達もそうで」
「私達もよ、首相もそうで」
 ドロシーはそのオズの国の首相として言いました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧