世界の礎
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十八話 一つの大陸その六
「これを馬鹿にしてだ」
「しない様ではですね」
「駄目だ、その時は出来てもな」
そうであってもというのだ。
「やがて成長が止まる、雑用を馬鹿にするならだ」
「それまでですね」
「現に雑用ばかりしていると部下を馬鹿にしている輩がいてもだ」
義青は起きた世界で見たものも話した。
「やがて仕事が出来ずだ」
「その部下に追い越されていますね」
「雑用を真面目に行った部下にな」
「そういうことですね」
「また自分は動かずだ」
雑用の時にというのだ。
「色々他人を馬鹿にしている輩が出来る筈もなく性根もだ」
「腐っていて」
「屑とだ」
その様にというのだ。
「周りに断定されてだ」
「嫌われますね」
「そして自分自身が終わる」
他人にそう言ってもというのだ。
「だからそうした仕事もだ」
「ギルドに出しますね」
「クエストとしてな、そしてそれがだ」
そうした仕事がというのだ。
「世の役に立ちだ」
「また糧になる」
「いい仕事だとだ」
「冒険者達にも言いますね」
「そうしていく、私は雑用を馬鹿にしない」
決して、そうした言葉だった。
「何があろうともな」
「そうなのですね」
「だからギルドにも出す、兎角雑用にもだ」
そう言われている仕事にもというのだ。
「冒険者達を用いる」
「それではです」
ここで労働大臣のホセが言ってきた。
「日雇い労働者の確保と管理もですね」
「考えてだ」
そうしてというのだ。
「ギルドを運用していく」
「左様ですね」
「これからはな、そしてだ」
そのうえでというのだ。
「冒険者を管理する」
「帝国では」
「国家でな」
「法の下で」
「まず法だ」
何と言ってもというのだ。
「それがありだ」
「政は成り立ち」
「冒険者も同じだ」
「それでこの度ですね」
「そうした、またギルドは国家単位だ。登録すればだ」
ギルドに冒険者としてというのだ。
「帝国全土でだ」
「冒険者として働けますね」
「そうなる、必要な訓練や教育もな」
「受けられますね」
「帝国全土でな」
そうなるというのだ。
「そうもしていく」
「訓練や教育で質をよくしていく」
「冒険者達もな、誰でも訓練や教育を受けるとだ」
「それなりの者になります」
「才能がなくともだ」
その分野にというのだ。
ページ上へ戻る